May 11, 2005
第12回(最終回):とりとめのない最終回
まるちゃんとの甘い生活 by Kusuちゃん
みなさん、こんにちは。 kusuです。
最終回です。
もし続けて読んでいただいた方がおられましたらありがとうございました。
編集部の皆様、こういう機会を頂いてありがとうございました。
さて、さて、さて。
近頃とても気になる車があります。
「ケロ、ケロ、ケロッ!」って泣き声が聞こえてきそうな車です。
プリウスです。
ハイブリッド恐るべし、トヨタ恐るべし! を世界に知らしめたプリウスです。
アメリカでは予約が殺到してると聞きますし、タクシーが中心ですが、ヴァンクーヴァーの街中でも近頃とてもよく見かけます。
先代のプリウスはあまり見かけることもなくて、ディーラーに行ったときも、セールスマンが「こりゃ、理想は高いけど現実問題としてカローラ以下の性能にカムリの値段を払う人はいないよ」 なんて言ってたことを思い出しますね。
でも、ニュー・プリウス。
私は「ケロケロ・プリウス」って勝手に名づけましたが、これは人気が出ましたね。 すごいです。 日本版のように自動で車庫入れする機能は付いてませんがそれでも近未来を見つめた車という評価が定着した様子です。
産油国を驚愕させる燃費!
いいですね。 サイフにやさしいですね。
当然地球に優しいですね。 志が高いですね。
このケロケロ・プリウスやそれに続く一連のトヨタハイブリッドあるいはホンダのインサイトやハイブリッド・アコードをみていると、だんだん我が愛車まるちゃんに乗り続けるのが何かしら社会悪をしているような気になってくるから不思議じゃあ~りませんか♪
そこで、少し考えてみました。
まるちゃん、
燃費悪いです。
やまだかつてない悪さです。 過去の愛車で一番悪かったのはゴルフでした。
(若葉さん、ごめん!!)
街中でリッター4~5キロほどの燃費に閉口した記憶がありますね。
高速燃費はまあまあでしたが、そんなに高速ばかりを毎日走るわけじゃないので、ほとほと困ったものです。
逆に燃費がやまだかつて良かったのはカペラのPWSディーゼルの5MTでした。
よほどの通の方なら記憶にあるかも知れませんがPWS:プレッシャー・ウェーブ。スーパーチャージャーといって画期的な過給方法だったと思います。
えっ? でもやっぱり知らない?
あまり売れないのと当時のマツダ首脳陣はこれをさらに発展させようという思いはなかったのでしょうか、この一代で消えてしまいました。
脱線しますが、ミラーサイクル・エンジンも然り、消えてしまいました。
がんばれマツダ!! 未来をみつめてくれ!!
RX-8にかろうじてロータリーエンジンが残っていますが、新しい提案をしては消えて行くのは一人の自動車好きには寂しい限りです。
と、脱線したところで まるちゃんの燃費でした。 購入当初、燃費なんと4~5キロ!!
冬場にはなんと4キロを切ることもありました!
動力性能は軽自動車以下!! 燃費はR32スカイラインGTR!!
イェ~~イ! ひゅ~ひゅ~!!
なんてよろこんでる場合じゃないですってば~!!
私が住んでいるのはヴァンクーヴァー市内ですが、それでも日本の都心部ほど信号が多いわけではありません。
なのに・・・ リッター4キロ・・・
まるちゃんにヘッドロック食らわしてやろうかと思いましたね。 まったく・・・
ところが前回にお知らせしましたまるちゃんケアの甲斐あって、今ではリッター6~7キロくらいになりました。 夏場に遠乗りをすると、もっとあがります。
ララ、ランラン、ラン♪!!
おそらくプリウスや小型車、続々出てくるハイブリッド車ならばいとも簡単にリッター10キロも越えるのでしょう。
プリウスに買い換えよう! そう思ったこともあり、Super 7という宝くじも何度か買いました。
でも、ふと考えると・・・
私がもしまるちゃんを手放したら、まるちゃんはどうなるでしょう?
二つの可能性があります。
一つ目は誰かが引き継いで乗ってくれる、というものです。
10年落ち、走行距離は15万キロを越え、ハンドルもくたびれていますがカナダではまだまだ現役バリバリです。
ふむ? 果たして次のオーナーは私のようにまるちゃんを労わってくれるでしょうか?
エンジンの調子が落ちて、当初のように機関車トーマスに逆戻り、なんてことにならないでしょうか?
二つ目は廃車になるかもしれないという問題です。
現役バリバリのまるちゃんですが、乗り手がいなければ潰されるというのが車の運命でしょう。 悲しいけれどそれが当然の現実です。
ということはどちらにせよ、もし私がプリウスに乗ってエコだのエロだの気取ってみたところで、それは一方で、どこかで、誰かに、そして環境に責任転嫁しているに過ぎないのではないか? という疑問がわいてきました。
そう考えた私は結局プリウスの購入を断念しました。(なんだか言ってみても、本当は単にお金がなかったからですが・・・)
ケロッ、ケロッ。 ごめんな、プリウス、縁がなかったね。
車っていいですね。
やっぱ、車っていいですね。
まるちゃん、いいですよ。
いろんな経験をしました。
まるちゃんのおかげで、小さいながら裁判も起こしました。
理不尽な反則切符に納得できなかった私は切符を切ったお巡りさんを訴えたのです。
まるちゃんのおかげで、地元の人々の車意識を少し知り得ました。
レッカーで運ばれたまるちゃんを取り戻すとき、私はもちろんナンバーを覚えていましたが、自分の車のナンバーを覚えていない輩のなんと多いことか!!とびっくりしました。 へぇ~!!
まるちゃんのおかげで、(私のおかげ?)田舎道でガス欠になって通りがけの車のカップルに助けてもらうという貴重な経験もしました。
まるちゃんのおかげで、(これも私のおかげ?)車上荒らし君にも二度も会い、警察や保険会社との面倒な手続きも経験できました。
いろんな経験は人生のスパイスですよね。
私はもう少しまるちゃんとの甘い生活を続けていこうと思っています。
オドメーターが200000KMを指すのが目標です。
-- 5月 --
燃えるように咲き誇った桜の花びらが散り、
ヴァンクーヴァーの街は若葉で満ち溢れています。
風が薫ってます。 さあ、ドライブしましょう。
ほら、
まるちゃんが来ます!
まるちゃんが来ます!!
まるちゃんが来ます!!!
text by Kusuちゃん | 2005.05.11 | [ まるちゃんとの甘い生活 ] | 固定リンク | コメント (10) | トラックバック (0)
May 02, 2005
第11回:愛 燦燦・・・
まるちゃんとの甘い生活 by Kusuちゃん
みなさん、こんにちは。 kusuです。
近頃のまるちゃんはずいぶん機嫌がいいです。
12万キロくらいを過ぎてから、エンジンの調子が良くなってきました。
もちろん、「がらがらへび」も「バリバリ伝説」出てくるのですが、なんと言いましょうか、カンといいましょうか・・・
苦しくて、苦しくて、もうやばい!!ってな感じはなくなってきました。
そこにはまるちゃんに対する愛と涙ぐましい努力があったことを忘れるわけにはいきません。
今回はまるちゃんケアを皆さんにお知らせしたいと思います。
みなさんの車にもどうぞ。 きっと、効きますよ。
エンジンオイル等の交換
新車で買って、しかも高級な車の場合、はじめから高精度のしかもエンジンに都合のいいアルミニウムや時にマグネシウムなどの合金で作ってあるものは、メーカーの推奨どおり半年に一度や極端な話、量が減っていない限り一年に一度でも良いのかもしれませんが、鋳鉄エンジンの車や、中古車を買われた(しかも記録簿がない:まるちゃんがこれです)場合には最初の2年間くらいは3000キロに一度はオイル交換をするべきだと思います。
トランスミッションやデファレンシャルのオイルも一度は交換しておいた方がベターでしょうね。
エンジンオイルの交換に関してはいろんな意見があろうかと思いますが、粘度に注意してあとは頻繁に変えたほうが言いように思います。
あとはご予算と相談して・・・ というところでしょうか。
私は今でも3千キロから4千キロ程度で交換しています。
まるちゃんの調子が徐々に良くなって来たのを、本当に実感します。
ちなみにオイルは通常10w-30で真冬は5w-30.
銘柄はクーポンを利用して次の3種類の一番安いのを入れてもらってます。

某輸入車の、例えば3年間無料メインテナンス・サーヴィスではオイルの酸化状態までコンピューターで管理されてるので、オイル交換は1万5千キロくらいで交換するくらいの度合いだと聞いたことがあります。
高級車でならそれも良し、頻繁に変えたところで我々素人にはその違いもわからないかも知れませんが、エンジンの調子をより良く維持したいのならば、あるいは中古車で調子が悪い場合には、やっぱり頻繁に交換するべきだと思いますよ。
最初の一年くらいは思い切って1000キロごとに交換してもいいくらいとも思います。(言い過ぎだとお叱りを受ける覚悟ですが・・・)
廃油の問題で環境にどうのこうの、という輩も多いですがきちんと廃油設備のある所に任せればOK。
それよりも調子の悪いエンジンでモクモクと汚い排気ガスを垂れ流すほうが環境に悪いです。
室内用の空気清浄機は売っていますが、街の、都市の、国の、地球そのものの空気清浄機はまだこの世に存在しません。
唯一、我々が頼っているのは大自然による自浄作用だけなのです。
燃費グッズ
はい、いろんなものを試してみました。
まずは、巷によくあるエンジンの添加剤 : これ、よくわかりません。
例えば、これ。

だって、大概のシロモノはエンジンオイル交換のときに同時に入れてくれってあるでしょ?
だから、そいつが効いているのか単にオイル交換が効いているのかが良くわからんのです。
まあ、数千キロでオイル交換、その度に添加する必要があるのなら、そんなの要らない、ってのが私の結論ですね。
気分転換にしてはかかる費用が大きすぎると思います。
お次にその筋のお方に流行の「トルマリン云々」
おぉおお!! これはいいっすね~! 百円均一で買ってきた(一時帰国の際に実はこれが一番楽しみだった・・・ なんて、ね) トルマリンパッチ五百円分をエアーボックスの内側に張りまくりました。
フィルターの内側に貼りまくるのは「ひょっとして、何かの拍子に剥がれたりすると、それがエンジン内部にまで入って最悪エンジンが壊れる!!??
ってな思いも頭をかすめました。 が、やりました。
結果、 うん、 いいっすよ~~、これ。 点火がスムーズにいく感じがしてレスポンスが少し良くなりましたね。 この値段でこの効果はお勧めです。
ちなみに、3000キロほど走ってエアーボックス覗いてみましたけど、剥がれてるのは全くありませんでした。 今でも時々確認しています。
こんな感じです。
ほんとうにこんなんで効くのかなぁ? って感じがしますが・・・ OK!牧場です。
そして、またお次に日本ではあまり知られていない、そしてカナダでもあまり知られていない、アメリカの深夜テレビで宣伝してたシロモノ「トルネード・フューエルセーバー」です。
これは渦巻状の薄切り金属をエアーダクトに入れて、燃焼室に空気を一気に入れてやろうというものです。
これがその広告の写真です。
もともと、私はこういうものには懐疑的でショッピングチャンネルを見ては一人で番組に突っ込みを入れて楽しむというひねくれた性格ですからこの「トルネード・フューエルセーバー」も、あやしそうなお方の、のあやしそうな推薦発言が続々と続くのをビール片手に「ハッハッハッ!!」と笑いながら見ていたんですが、その原理が説明されると、笑いが止まり「フムフム」なんて言ってる自分に気づきました。
送料と税金込みで一万二千円くらいです。
う~~ん、悩みました。 こんなに高いと、まったくの無駄金に終わるかも知れん・・・
宝くじでも当たってれば買ってもいいが・・・
結局、意志の弱い私は「サンタさん」にお願いしました。
「サンタさん、この数十年僕ちんのところには来てくれませんでしたね。
今年はきっと、きっと来てください。
ちゃんと、かしこくしますから・・・
外から帰ったら、ちゃんと手を洗ってうがいもしますから・・・」
で、申し込み。
サイトでまるちゃんのアエダクト似合うサイズをチェックしてオンラインで「Enter」をクリック!! さあて、あとはクレジットカード詐欺に遭わないことを祈るだけです。
そうして待つこと2週間半、いよいよ来ました。
楽しみ、楽しみ、なんて言いながら鼻歌交じりで説明書片手に取り付けを始めました。
♪~~♪~~
ふん? おかしいなぁ?
あれ? なんででしょ?
サイズが合いません。
どんなにしても入りません。 箱を見ます。 型番は指定されたとおりです。
でも、合いません・・・・
象にパンツをはかせるよりも難しいというのはこのことでしょう。
速攻、電話を取り、販売元アメリカの某会社に電話です!
「おぅ!! どないなっとんじゃ!! サイズが合わんやないけ!!」
「Yes, Sir わかりました。 新しいのと交換しますからまず、Youの車のエアダクトのサイズを測ってください」
「ハァ? あんたアホか? あんたところのWebsite見て申し込んだんやで、そんなん、何で俺が調べんといかんの?」
声だけで想像すると、受話器の向こうの女性はきっと象アザラシに似ていたと思いますが、そんなことはどうでもいい訳で、彼女はうっとうしそうにこう答えました。
「Yes, Sir 我々で調べてもいいですが、その場合にはかなりの時間がかかりますから、代替品をお送りするのに数ヶ月かかると思ってください。 ミスターが今、目の前にあるものを測って頂ければ、合わなかった物を送り返し手頂き次第こちらもお送りできます。
リ-ズナブルな提案だと思いますが・・・ いかがですか?」
まったく、カナダで暮らし始めてこんなことを経験することばかり・・・・・
開いた口をようやく塞いでOKしました。 ああ、アホらし。
アメリカから来てますから、関税を払ってます。 返品するなら当然の如く関税を取り戻す権利がありますから、さっそくCustomに行って手続きもしました。 ああ、めんどくさい。
というような事もあって、これにはあまり期待してませんでした。
さて、代替品が届き再び装着を試みます。
まだ少しきつかったですけど、何とか無事装着できました。
現在の状況がこの写真です。
それにしても・・・
エンジンルームが汚くてスミマソン・・・
乗った感じはあのトルマリンパッチの貼り付けを強力にしたという感じで、エンジンがかなりスムーズになりました。 しかも、これは空気の流れを強くするだけの金属ですから半永久的に使えます。
車を代えてもサイズさえ合えばまた使える。
こりゃ、いいわい。 けっこうお勧めです。
そして、そして、そして・・・
さあて、そこ行くだんな。 だんなだけに最後、究極のエンジントリートメントをそっとお教えしやすぜ。 おっと、だんな。 これはひとつ、内緒ってことにしておくんなせぇ。
それじゃ、いきますぜ。
ふ~っ。 つかれるのでと普通に書きますと・・・
簡単なことです。
「エンジンブレーキの多用」です。
まるちゃんに乗ってどれくらい経った頃かは忘れましたが、何とか燃費を良くしようとエンジンブレーキを積極的に使うように心がけました。
ただ、所詮は四輪の車です。 二輪車では当然ながら気持ちのいいくらいにギアを落としてストップさせるようにしていまし、四輪でも、マニュアルの車に乗っていた頃にはそこそこシフトダウンしていましたが、オートマティックに乗るようになってからは本当に怠惰な運転をしていたのに気づきました。 山や坂を登る以外は、アクセルとブレーキ、シフトはDかPかRか。
いけませんね。
こんな事ではいけないと思い始め、とある坂道を下っていた時に思い出したようにシフトをDから2にダウンさせました。
ギュン、ギュギューーン!! という音とともに、手首に衝撃が走りました!!
キュン!!!!
タイヤがなく音も聞こえます。
まるちゃんが悲鳴をあげています!
と同時に衝撃が走りました!
手首です!
手首を傷めました・・・
初めてサンドバックを殴った時のことを思い出します。
おそらくサスペンションにも少しダメージがあったでしょう。
ふぅ、びっくりしたなぁ!もう・・・
やっぱ、いきなりDから2は良くないですね。全然スムーズじゃないエンジンだし、それはやっぱ、無謀~すっネ!!
坂道でもDからOD解除、そして2へといかないと、ね。
なんですって? だんな、 だんなの車はCVT? 6速のオートマ?
そんなこと、あっしの知ったことじゃありません。
あんまり文章が長いと嫌われますから(もう嫌われてるって?)近況だけを書きますが、今では普通に信号などで停止する時にはほとんど1速にまで落としています。 交差点を曲がる時には2速までは落として、十分減速させます。
あるとき、近所のガキを数人乗せて走ってると、その中の一人が言いました。
「おっちゃ~ん、おっちゃんの車、スタンダードやろ?」
このガキ、何のこと言ってるのかわかりません。
「ん? スタンダートってなんのこっちゃ?」 と聞き返すと、
「おっちゃん、何か、よくシフトスティックをいじってるやんか。 スタンダードの車はそんなんせんでもええって、僕のとうちゃんが言ってたわ。」
なるほど、意味がわかりました。 スタンダードとはオートマのことを言ってたんですね。
しかし、スタンダードとは本来はマニュアルシフトを指す筈。
この子の言ってることは本末転倒している。
こういう子らが21世紀の世界を背負っていくのかと思うと・・・
インスタントの餃子の味も王将の餃子の味も同じに感じるような子供らが増えていると聞きますが
このガキどもにはそんな子になって欲しくないと考えた私は、
「あんなぁ、ボク。 この車はな、オートマティックシフトやけどな。 それでも人間が動かしたほうがいい塩梅で走るんやで。 何でもかんでも機械任せにしたらあかんでぇ。」
なんて、説教がましく英語で言いました。
するとガキども、急にパンジャビ語(だと思った・・・)でひそひそ話を始めやがった・・・
うるさいおっさんだと思われたんでしょう・・・
あれっ? すみません。話がそれました。
そうそう、エンジンブレーキを多用しはじめると、ブレーキパッドの消耗も少なくなるし、エンジンは見違えるようにスムーズになって来ました。 エンジンのフラッシングをするよりもこの方法のほうがよりシリンダー内の汚れを落としてくれるのでは? なんて勝手に考えています。 エンジンブレーキを頻繁に使うようになった当初は排気ガスが汚くなりましたが、数ヶ月もするとまたきれいに、いやっ、以前よりもきれいなくらいになったのがうれしいです。
「エンジンブレーキかけすぎると、エンジン壊れまっせ~」などと言う友達もいます。
そういう彼はAcuraのRSX(ホンダのインテグラ)に乗ってエンジンを7千回点くらいまでブン回して楽しんでいます。
まるちゃんのエンジンブレーキはよほど負荷がかかっても4千5百回転くらい。
私はメカに強くないので詳しくは知りませんが、高々13万キロとか14万キロくらいの走行で、そのくらいの負荷がかかって壊れるような車はもう現代には存在しないと食って掛かっています。
今ではDから2速にいきなり落としてもそれほどのショックもなく、実にスムーズに減速してくれます。
発進から2千5百回点くらいまではそれはそれはスムーズに回るようになりました。
さすがV6エンジンだ!!、なんて苦笑いしながら楽しんでいます。
私は近頃まるちゃんがますます好きになってきました。
さて、いよいよ次回は最終回です。
よければまた読んでください。
kusu
text by Kusuちゃん | 2005.05.02 | [ まるちゃんとの甘い生活 ] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
April 26, 2005
第10回:Pacific International Auto Show
まるちゃんとの甘い生活 by Kusuちゃん
みなさん、こんにちは。 kusuです。
今日は先日ヴァンクーヴァーで催された「パシフィック・インターナショナル・オートショー」を見てきましたので、その報告をさせてください。
時間がなかったので全部を見れたわけでもないですし、もちろん試乗も出来ないのでまったく私の独断と偏見に満ち満ち溢れたレポートになることをお許しくださいね。
まずはみなさま、日本が世界に誇る、でも日本でしか売っていない?
名車 ダイハツ COPEN でございま~す!!
う~ん、かっこいい!!
白人のおっさんが懸命に宣伝してました。
カナダでは売ることもないのに、懸命に話しているおっさんの顔が真っ赤になっていて、このCOPENのボディと同じでかわいかったです。
トヨタのBbや日産のR32スカイラインまで見かけるヴァンクーヴァーの昨今、いつかこのCOPENが颯爽と街を流してるのを見る日が来るのを夢見ます。
それにしても、かっこいい!!
お次は 三菱のエクリプスです。
う~ん、かっこわる~い!!
どうしてこんなにかっこ悪くなったんでしょう?
フロントマスク どうにかならんでしょうか?
デザインの6割はフロントマスクが占めると個人的には思っています。
昔のギャランAMGなんて最高にかっこ良かったのに・・・
日産の「ナマズ顔」といい、スバルの「ちょびヒゲの子豚顔」といい最近の日本車のデザインは「レモンチューハイを飲んだだけで酔っ払っちゃった~!!」的なデザインが多すぎて・・・
どうせ酔っ払うんなら、日本酒とかビールとか、ウィスキーとかで酔わないでどうする!!
各メーカーよ!!光岡自動車を見よ!
ウィスキーのボトルに日本酒を入れて酔っ払いすぎた光岡自動車を・・・
未だに二日酔い状態だが、そこには弱小メーカーの意地があって潔さもあって私は好きだ。
メジャーのメーカーは目先の「へんてこ顔」デザインでごまかさないでほしい!!
と、ぼやいたところで・・・
次は結構注目を集めていた、PORSCHE です。
はっきり言ってかっこ良過ぎです。 COOL !! です。
若い世代から、おっさん世代まで男女入り乱れでのぞいていました。
でも、決して私に乗れる車ではありません。
PORSCHE って日本語では「ポルシェ」って言いますが、英語圏の人の発音を日本語風に書けば「ポウシ」って聞こえるんですよ。
「ポウシ」ってなんだか穴の開いた「帽子」って感じに聞こえて・・・
そんなの私がかぶったって・・・ 意味ないですぜ、だんな・・・
しかしこの車、いったいどんな人が乗るんでしょう?
お次は「おったまげた車」No 1 です。
KIA 韓国車です。
カナダでも韓国車の評価はかなりのものですがでも、やっぱりオリジナリティは低いといわざるを得ません。
品質と低価格で勝負!というところでしょうか?
最近、安全性を謳っているコマーシャルを流し始めましたが、それまでは安さと保障期間の長さが売りでした。
しかし・・・ とうとうやったな・・・ 「フランケンシュタイン」
頭は××、 体は○○・・・
いやっ、正確にはフロントグリルは◎◎、ライトは△△・・・
この、他の車のいろんなデザインを部分的に引っ張ってきて貼り付けました!! ってのがハッキリとわかるところが妙に潔いですね。
で、中をのぞいてみると・・・
お~~と!!
これまた某国産車と某輸入車から拝借したような運転席周り、インパネ・・・
ここまでくると、「フランケンシュタイン」なんていうと失礼に当たりますよ。
これはもう、「デザインのハイブリッド」と呼びましょう。
でも、21世紀に間に合いませんでした。
さあて、だんな、いよいよ来ましたぜ。
そう、レクサスですぜ、だんな。
小さな子供から大人までWow!! It’s Lexus!! なんて唸りながら見とれていましたこの車、
そう、この車、 この車・・・
え~と、え~と・・・
え~ん、え~ん、 スミマセン。 名前忘れた・・・
まあ、名前なんてどうでもよろしい。
とにかく注目を集めていました。 たしかにカッコイイ!!
内装の写真が見にくくてスミマセン。 でもハンドルが近未来的でGood ! でした。
(編集部注釈:このクルマはLEXUS LF-Xです。)
そして次に控えおろうは、GMとCHEVYでごわす。
一枚しか写真がないのが申し訳ないです。
まぁ、世界中が原油高で窮し、環境問題で「エロおやじ~」、じゃなかった「エコロジー」が叫ばれるこのご時世に、なんですねぇ~このビッグ2ときたら展示してるのは馬鹿みたいにデカイピックアップばかり。
見てるのは「脂肪ジャケット」を身にまとったおっさん、おばさんが中心でしたね。
もちろん、ジーンズに革靴。 カーボイハットのおっさんも定番通りいましたよ。
しかしまあ、リッター3キロ程度のピックアップを5台も6台も展示して、新しい提示は何もなかったですね、はい。
トヨタからハイブリッドを提供してもらうしか生き残る道がないのでしょう。
番外編
ホンダがこんなピックアップを作っていたとは知りませんでした。
Ridgeline という名前です。 イエ~~ィ 名前覚えてたぜぃ!!
結構人がいました。
3.5リッターエンジンのピックアップ 255馬力を5750回転で
Wow !! 100メートル平泳ぎに挑戦するジャイアント馬場?? って感じかな?
齢30才のMINIです。 う~ん、なかなか渋いですね。
この状態で街中走れば衝突安全性ゼロ、って感じですが、それでも魅力的ではありました。
そういえばMINIは4.8ディーゼルなんて車も展示していました。(写真撮り忘れました。スミマセン)
燃費が良いんでしょうね。 でも、エンジン回るんでしょうか?
Fordのピックアップ、35才。
マジソン郡の橋を思い出しました。
クリント・イーストウッドとメリル・ストリープ
・・・・ああ、あんな恋がしたい・・・
この頃の車のことは北さんにおまかせあれ、ですね。
そして、スミマセン。 また名前忘れた・・・
2台のかっこいいスポーツカー。 私の若い心を刺激します。
ガルウィングなんて最高!!
(編集部注釈:左のクルマはViper SRT10 coupe、右のクルマはランボルギーニ ムルシエラゴです。)
総評
いやぁ~、映画って本当にいいですね。 じゃなくて、オートショーっていいですね。
時間の都合で全部を見られなかったのが残念でした。 展示車の中には運転席に座れるのもありました。
InfinitiのFX45 は特に印象深かったですね。(これまた写真撮らなかった・・・)
皮のシートが本当に豪華でこれって一体どんな道を走るための車? なんて思いました。
さらにさらに、こういう車って本当に乗り手を選ぶんだろうな、と思いましたね。
残念ながら、ゴムの緩んでだパンツをはいている人は乗ってはいけません。
それと、夕べ風呂に入らなかった人と今朝歯を磨かなかった人もダメ、なんて具合に。
百円均一で買ったサングラスなんてかけてたら逮捕されますぜ、だんな。
終わりに
さあ、帰ろう。
会場の駐車場から出てきたのが、言わずと知れたわが愛車まるちゃんです。
最近はずいぶん調子も良くて快調です。 不整路やカーブではボディが少し軋んでキィキィとかヒコヒコとか音が聞こえてきます。
ボディ剛性、なにそれ?って感じです。
でも、まるちゃんはいい車です。
オートショーのあとつくづく思いました。
だらしない私のすべてを寛容に包み受け入れてくれます。
街中も、高速も、雪道も、山道も荒地も、まるちゃんなら遠慮なしに走れます。
よければ次回も読んでください。
kusu
text by Kusuちゃん | 2005.04.26 | [ まるちゃんとの甘い生活 ] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (1)
April 19, 2005
第9回:ジェントルマン kusuちゃん
まるちゃんとの甘い生活 by Kusuちゃん
みなさん、こんにちは。 kusuです。
春ですね。 いい季節ですよね。
「春眠暁を覚えず」
なんて言ったのは、よくステテコ一丁で銭湯に行ってた米屋の大将だったかしら?
まあ、そんなはずはないのですが、私もその日は死んだように眠っていたと思いますよ。
その日は・・・・
そう・・・
その日は、こんな調子で始まりました。
プルルルルン! プルルルルン!!
幾度か目のベルで受話器をとった私に聞こえてきたのはやや早口な甲高い声で、ハッキリと理解できたのは次のところだけでした。
「・・・・・ で状況はラジエータの破損、ウォーターポンプの破損、いくつかのベルトの破損、それに伴う●●●×××・・・etc 幸いストックがあるので修理は1日で出来る。
一部車両保険も適応できる。 免責金額は$・・・・・・」
朝の9時、ディーラーからかかってきたこの電話は多分「ボボ・ブラジル」に頭突きされるよりも痛快に眠気眼の私の頭に響いたのでした。
受話器を下ろし、しばらくして漸く我に返ったのですが、それでもまだ少し体も眠気を感じているんでしょう・・・しきりにお尻をポリポリと掻いています。
そう、ポリポリと・・・
けっして「ボリッ、ボリッ!!」っと、ではありません。 念のため。
そういえば、そういえば・・・ 昨日・・・・まるちゃんが爆発・・・
やっぱり夢じゃなくて現実だったんだ・・・
でも、夢であってほしい・・・ と願って私は寝床から這い出るのをためらっていました。
2.3時間後にようやくすっきりしてきた私の頭の中に濁流が渦巻き始めました。
うん? えっ?????????!!!!!!!
ウォーターポンプ?? ベルト????????!!!!!
確か、そんな事言ってたよな・・・
おいおい、ちょっと待ってくれよ。 それって一年ほど前の郵政事業の民営化、じゃなかった健康診断で新品に交換したもんやろ・・・・・・
たしか、あの店の店長Jayとかいう野郎が「転ばぬ先の杖」とか言って、
「気になる所は全部交換しとけ!!プラン」で交換した・・・
うううぅぅぅぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!!!
怒髪天をつく!! いやっ、それくらい髪があればなぁ~、って事なんですが、とにかく腹が立ちました。
で、速攻、例の店に電話で文句を言いました。
「おい!こらっ!!なにが転ばぬ先の杖じゃ!!
おまえの要らぬ杖のおかげで転ぶどころか、大怪我するところやったぞ!!」
興奮しながら電話をかけたので、相手に通じてたかどうかはまったくわかりませんが、出てきたのは例の店長 Jayでした。
んで、Jay が言います。
「Calm down, Please!! 何のことでっか? ところでアンタ誰?」
何のことでっか、やと? アンタ誰、やと??
うぉおおおおおおおお!!!!!! このオトボケ野郎!! !!!!
もうすっかり興奮している私は思わず受話器をお尻に当てて屁をこいてやろうかという衝動に駆られます。
そういえば昨日は疲れたてていたせいか、うんこが出ていません。
チャンスです。
一発、とびっきりくっさ~~いのをお見舞いしてやろうかと思いまいしたが、ふと我に返りました。
そーいえば、電話でした。
そんなことをすれば自爆です。
相手に臭さは伝わりません。 くそっ~~!!
へたくそな英語で文句を言う以外手立てがないようです。
よしっ!思いっきり文句言ったろ!
「○◎●×!!!!!!・・・・○▲!!!!●×☆▽!!!!◎×●!!!!!☆▽×●▲!!!!!!!」
ひとしきりのやり取りの後、店長のJay は言いました。
「Yes,Mr.kusu ちゃん、お気持ちはわかりまっけど、厳密には交換した部品は一年保証で、もう一年二ヶ月経っていますから我々は法的には何の責任もありませんのや、お気の毒ですけどな。」
この言葉で、またまた私が頭に来たのが受話器の向こうの彼にも察知出来たのでしょうか、
Jayは続けました。
「Yes,Mr.kusuちゃん。 こういう事は私がこの店の店長になって以来初めてですわ。でも店長としてでなく、私がMr.kusuちゃんの立場だったら、さぞ悲しいだろうと思いますわね。せやから私は責任持ってこの件をこのチェーン店のボスに伝えときます。そしてボスから何らかの誠意ある返答をもらって今日の夕方までにこちらからお電話しまっから、ボスと交渉する間、夕方まで何とかご辛抱してちょーだいな。」
Jay もまた興奮してたのがわかります。かなりのトーンでした。
言葉使いはともかく、その内容でようやくほんの少しだけ納得した私は電話を切りましたが、それでも何か腑に落ちないものを感じていました。
誠意のある返答っていったい何やろかい?
誠意・・・ 誠意・・・
そういや、いいとも青年隊の初代メンバーがよくその言葉使ってたよな。
梅宮の大将にはまったく相手にされなかったよな・・・
なんてことを考えていたら、なんとあっという間に夕方です。
プルルル・・・ プルルルル・・・
Jay から電話がかかってきました。
まるちゃんはディーラーに修理に預けてたのでヒマを持て余してた私はビニールのチューブでお尻と受話器を結び付たりしている最中でした。(もちろんウソですよ)
Jay が言いました。
「Mr. Kusu ちゃん、申し訳なかったです。 ボスも私もとても心を痛めました。 ですが、前回の部品代を全額返金するということは出来ないのです。 どうか了承してください。 その代わりに、当店で利用可能なクーポン券を発行しますからそれをいつでも使って下さい。 それで、フェアと思っていただきたいのです。 本当にご迷惑をお掛けしました。」
ありゃ? Jay の野郎 まったく言葉使いが違ってる・・・
なんでやろ? まあ、なんでもいいや。
やっぱり、私は紳士です。
左手に受話器、右手にはビニールホースを持ちながらJay の話しを聞いていましたが、おもむろにホースをテーブルの上に置いて答えました。
「よっしゃ、わかった。 それで納得。 明日まるちゃんの修理が上がったら、その足でそのクーポンもらいに行くわ」
受話器を切った私はブルーベリーヨーグルトを目いっぱい食べて一目散にトイレに駆け込みました。
で、翌日。
小心者の私のこと、クーポンだけを受け取りに行くのはやっぱりドキドキしました。
翌日、すっかり修理してもらい、洗車までしてもらって、まるちゃんは上機嫌です。
う~ん、いいなぁ・・・ と私も鼻歌交じりでしたが、Jay の店に近づくにつれて、なんだか心が重くなってきました。
面と向かえばやっぱり、一言二言また文句言ってしまうかもしれない・・・
最初の電話では奴も相当に興奮していたみたいだし・・・
あいつ怒ったらきっと「赤オニ」みたいやろなぁ~・・・
私は興奮するときっと「ゆでだこ」みたいでしょう。
「赤オニ」と「ゆでだこ」の口論なんてなかなか見れんやろうなぁ。
居合わせた人はラッキー!!
なんて思いが頭を駆け巡ります。
ふ~っ、とため息をついたときには、もう駐車場に着いていました。
心を努めて落ち着かせながら店の中に入りました。
でも、心臓が口からはみ出てきそうな思いでした。
Jay と面と向かって静かに、穏やかに話し始めたのですがやはり人間同士、熱を帯びてきました。 彼もこの場のために少し心の準備をしていた様子です。
「ハァ~イ」なんて言葉で始めましたがお互いに顔が引きつってるのがわかります。
二、三分もすると「赤オニ」と「ゆでだこ」状態です。
でも、でも、でも・・・
詳細は長くなるので端折りますが、それは口論ではありませんでした。
ただの本音の話し合いでした。
五分ほどの話し合いが終わってクーポンをもらい彼のサインと私のサインを交わしました。心なしかJay の目が潤んでいました。 きっとウサギ年の生まれなんでしょう。
私の目も潤んでいたでしょう。 私はなに年だったかしら?
お互い胸に感じるものがあったのでしょう。
我々は頷きながら力強く握手を交わしていました。
思いのほか清清しい気分でした。 来て、会って、話してよかったです。
その日も気温は氷点下でしたが、店を出ても不思議に寒さは感じませんでした。
まるちゃんが私を待っていました。
ドアを開け、キーをひねります。
ブルルンッ!
さあ、帰ろう。
きっと、まるちゃんの調子はもっと良くなっていくでしょう。
次回もよろしくお願いします。 kusu
text by Kusuちゃん | 2005.04.19 | [ まるちゃんとの甘い生活 ] | 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)
April 12, 2005
第8回:か、か、悲しすぎる・・・
まるちゃんとの甘い生活 by Kusuちゃん
みなさん、こんにちは。 kusuです。
健康診断から帰って、まるちゃん走らせましたよ。 どんなんかなぁ~~~??
ベルト類を全部変えてるから、エンジンのシャカシャカ音も消えてるかも知れない。
「ガラガラヘビ」も消えてるかもしれない。
ハンドルを切るのももっとしゃきっとしているかも知れない。 乗り心地も少しは・・・
でも、な~~んも変わってませんでした。 とほほっ。
そりゃそうかも知れませんよね。 考えてみると、交換したのは主に人間の感覚では分かりにくい所ばかり、サスペンションやショックを交換したわけでもないもんね。
なるほど、納得。 でも、オイル交換、エアフィルター交換もしてあるからもう少しくらいはスムーズになっても良さそうなもんやけど・・・ なんて思ってました。
坂道を昇るときには、本当にひやひやします。
ガラガラ!!!バリバリバリ!!!!!
以前と何一つ変わっていません。 やっぱ、エンジンのノッキング? マフラー全部交換しないとダメ?
でも、まぁいいや。 私のような素人にはあの店を、あの店長を信じるしかないわけですよね。
急に火を噴いて燃え出すこともないでしょ。
あのロッキーの旅を苦しみながらも走りきったんだから・・・
そんなこんなで、まるちゃんとの暮らしがまた一年過ぎたころのある日、とある友人と出かけた帰り道、助手席のその友人がこう言うのです。
「Hey, この車はのんびりしていていいな。 坂道で苦しそうだったけど、いい味が出てるぜ」
私はそれを「いい味」なんて言った友人に感心しましたが、こう言いました。
「Yeah~~, でもな、禁断の三千回転ってのがあってな・・・」
「なんやそれ?」
友人が返します。
「Bali Bali 伝説っていう恐ろしいものが出るんや」
細かく説明してもその友人に理解できるはずもなかろうと思い、適当に話してる自分がおかしかったですが、不思議がった彼はこう言いました。
「OK, Hey ! 運転を代わってくれ。 俺がその bali bali なんとか って奴を確認してやろうじゃあ~~りませんか」
まさか、こいつ、いきなりアクセル全開なんてしないやろうな・・・ なんて思いましたが他の人に運転してもらい、助手席に座るなんて事がほとんどない私はいとも簡単にOKしました。
でも、でも、でも・・・・・・・
私は本当に世間知らずのお坊ちゃまでした。
こいつ、や、や、やりやがった・・・・
思いっきり踏みやがった・・・
禁断の三千回転を超え、タコメーターの針が一気に四千回転に向かいました。
バリバリバリ!!! バリ!! バリ!!
バリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そのあと、バ、バ、バン!!!!!!
って音がして、
まるちゃん ガクン、ガクン、ガ、ガ、ガクン!!としました。
急いで停車。
ガレージのすぐそばでよかった・・・
その友人に思いっきり蹴りを入れ、まるちゃんをひとまずガレージに入れその後のことを考えました。
ふ~っ・・・
こんなときにカッコよくタバコを吸える人がうらやましい気分です。
何とか自分を落ち着かせようと薫り高いコーヒーをすすりながらも頭の中はパニックです。
そうだ、きっとあれは悪夢だったに違いない。 なにか、悪い夢を見ていたんだ。
ガレージをのぞきます。そこには何事もなかったかのようにまるちゃんがいます。
何事もなかったように・・・
でもほんの少し、ボンネットからなにやら煙が出ているような・・・
二時間ほどしてまるちゃんを動かす決意をしました。
煙が出ていたように思えたのも錯覚でしょうか?何事もなかったかのようにまるちゃんが佇んでいます。
恐る恐る私はイグニッションを回しました。
ブロン、ブルン!! かかりました!
うん? OKやないの!! やっぱりあれは夢だったの?
季節は冬、時は12月の末、街ではクリスマスのイルミネーションがあちこちで綺麗な時期でした。 みぞれが降ったり、粉雪に変わったりしている寒い日でした。 時刻は4時ごろ。
この頃はもう4時くらいから日が暮れはじめてきます。
いったん部屋に戻り、薫り高いコーヒーを飲み終えた頃こう考えました。
一応少し走らして、状態をチェックしておこう。 そして、問題がなくてもクリスマスの喧騒が終わった頃にもう一回健康診断をうけよう。
なんて思いながら、不安を胸に抱きながら走り出しました。
5分ほど走って、とある川に架かる橋を渡ろうとした頃から、まるちゃんの水温計の針がぐんぐん昇り始めました。
や、やばい!! これはやばい!!
回転を極力抑えながら、どこかに修理工場はないかときょろきょろしてみます。
でも、ありません。
この時期のこの時間帯ではもう閉め始める店も多くて・・・
カナダ人はあまり働き者じゃありません、なんて言ってる場合じゃないです!!
よし、一番近いディーラーへ行こう! と思って橋を渡ります。
水温計の針はもう中間点を越えています。
橋を渡たり、緩やかな下り坂を走る頃には針は最高点に達し、ボンネットから煙がモコモコあぶれ出るように湧き上がってきました!!
や、や、やばい!! これは、ほんとうに や、ば、い!!!!!
と、思うが早いか、ボンネットからの煙が緑色に変わってきています!!
そして、とうとう、バンッ!!!!!!! という爆音と共にボンネットが突然開きました。
走っている最中です! 前が見えません!!
直後に映画「エクソシスト」のワンシーンのように、口から吐き出したような緑の液体がブシューッ!! という音を立てながら噴出します!!!!
リンダ ブレア万歳!!(わからない人、ごめんなさい)
フロントガラスがどろどろで、おまけにゆらゆら揺れてるボンネットのおかげでまったく前が見えません。
私はこのまま逝ってしまうのでしょうか!!!!!!!!!!
そんなことはありません。 私はアホですがバカじゃなかったです。
そんなこともあるかも知れないと、心のどこかで感じていたんでしょうね・・・歩道のそばの車線を走っていましたから難なく車を止めました。
霊感があるのかしら? 恐山にでも行って商売しようかしら?
でも、その時にはそんな冗談が頭に浮かぶ余裕もなくパニック直前でした。
まるちゃんのボンネットからは緑の蒸気がモクモク・・・
まわりの車に乗ってる人がまるちゃんと私を見ています。 驚いて何事が起こったのか! という顔の人もいます。
心配そうに見つめてくれた人もいます。
でも、中には笑ってくださったお方もいました・・・
「・・・こんなおいらを笑うなんて・・・おめえら・・・ 人間じゃねぇ!!」
と、なげいても仕方がありません。
止まった場所に詳しくない私はシューシューと音を立てているまるちゃんを止めたまま、携帯電話も持たないので助けを求めるのもままならず・・・
ようやく見つけた営業中のフィットネスセンターでハイレグレオタードの綺麗なネエちゃんに、外の寒さに震えながらも、パニックで髪のない脳天から脂汗を滲み立たせた私はその場所の住所を聞きました。
ついでに電話も貸してくれ、と頼んでみたのですが・・・
「Oh, Yeah・・・ It’s that inside, so , you can find it outside」
なに? 中のほうにあるからアカン、外の公衆電話でも使え、ってか?
俺はそんなにこのフィットネスセンターに不似合いかい!!
寒さに震えながら、私はBCAAという日本のJAFに相当するところに電話をしました。
しっかし、なんですね。
日本語も大して達者でない私が、電話でこの状況をまったく知らない人に、しかも英語で説明しないといけない・・・ とても大変でした。
結局忙しいので私のところに来るまで一時間はかかるから、車のそばで待っていろ、との事でした。
この寒空に・・・ 鼻水垂らして・・・ 一時間・・・
もう日はとっぷりと暮れていました。
クリスマスのイルミネーションが綺麗です。
若い二人連れが私を横切っていきます。
きっと恋人同士でしょう。 おそろいの毛糸の帽子があったかそうです。
脂汗が固まり始めた私の頭に細雪が積もり始めます。
寒さを通り越して、しんしん冷たいです。
ジングルベル ジングルベル♪ 鈴が鳴る~~ ♪♪
みじめな私の心にクリスマスソングが幻聴のように浮かびます。
涙までが出てきそうになってきます。
約50分後、身体の芯まで冷え切った私の目の前に、BCAAのトレイラーが現れました。
「とうとう、来てくれた・・・」
私の頬を熱いものが一筋伝わります。
昭和基地に残されたタローとジローもきっとこんな気持ちだったでしょう。
雪をかぶったまるちゃん、もう大丈夫やから、な。
BCAAのトレイラーでマツダのディーラーまで引っ張ってもらいました。
トレイラーの車内があったかくてうれしかったです。
もう営業の終わっていたデューラーの整備場の前にまるちゃんを残し、BCAAのおっさんに借りたボールペンでメモを残してドアの隙間から放り込み、まるちゃんの鍵は郵便受けの中に入れておきました。
「Hey, おっさん、家まで送ってくるのかい?」
BCAAのおっさんに聞いてみました。
「ハッハッハ!! おれっちの仕事はここまで。
今日は家に帰ってクリスマス!! バイバイ!!」
割腹のいいそのおっさんは豪快な笑い声と一緒に去っていきました。
トレイラーの排気音が消えたあとの静寂がディーラーの駐車場で私をさらに孤独にさせます。
はっはっは・・・
自嘲気味にでも笑わないと そのまま倒れてしまいそうでした。
もうとっぷりと日が暮れてあたりは真っ暗です。
とても寒いです。
見ている人もいないわけです。
泣いてもいいですか?
良ければ続きも読んでください。
それでは、また。 kusu
text by Kusuちゃん | 2005.04.12 | [ まるちゃんとの甘い生活 ] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
April 05, 2005
第7回:健康診断 転ばぬ先の杖
まるちゃんとの甘い生活 by Kusuちゃん
みなさん、こんにちは。 kusuです。
健康診断、行ってますか? 人間って不思議ですよね。 よほど症状が出ないことにはいつも自分は健康って思ってる。 まだまだ若いって思ってる。 まだまだ大丈夫って思ってる。
でも、肝臓や腎臓は一般に沈黙の臓器・・・ 症状が出る頃にはその病状は相当に進んでいることが多いですね。或いは少し硬いものを噛んで歯や歯茎に痛みを感じれば、その病状は深刻と思って間違いない。
だから、普段から健康診断を受け少しの異変が発見されれば早期に手当てを受けるのが一番。 って、お医者さんみたいなこと言ってる私はだあれ?
まるちゃんの「バリバリ伝説」と「がらがらへび」はマフラーの問題とエンジンのノッキングの問題と勝手に考えていました。 リフトアップして自分で確認が出来るはずもなく素人診断をしていた私は10万キロをオーバーした記念に? まるちゃんを健康診断を連れて行くことに決めました。
どこに連れて行くか迷った挙句、最終的にはテレビコマーシャルを信じ、某チェーン店に連れて行きました。 本来ならまるちゃんを買ったディーラーが良いんでしょうが、もう嫌になっていました。 それで幾つもある店から一つを選んで入ってみました。 ドキドキしますね。 まるで歯に少し痛みがあって新しい歯医者さんをさがす時のような・・・
三流写真をのせてみます。 この中のどれかに行きました。 どれかなぁ~~??
「バリバリ伝説」も「がらがらへび」のことも詳しく伝えて、問題ならば手当てをして欲しいこと、さらにいろんな箇所をチェックして報告を頼んだのです。
検査料はタダ。 でも、タダほど恐いものは無し、なんて、ネッ。
予約を取っていましたから、一時間ほどで済みましたよ。
結果はまあ、さほど驚くものでもなく以下のようなものでした。
「PCブーツがくたびれている。 マフラーの一部破損。 ベルト類については目視では判断不能、したがって気になるのであれば交換を薦める。 バッテリーまだ何とか持ちそう。
ウォーターポンプに不安あり。 ブレーキパッドはまだOK、 マフラーはまるっきり良くない。うるさい音が好きならこのまま乗っていたら良いよ。ところでbali bali densetoo, gala gala heavy ってなに?」
にっこり笑いながら、この店長が結局勧めたのは中古車のまるちゃん、今までのサーヴィス記録がないんだから、気になるのは全部交換してしまえ!!プランでした。
とてもとても気の小さな私はキュウリすべもなく・・・ ???
いやっ、違った、 ナスすべもなく・・・・ ???
そうです、なすすべもなくこの店長の言うなりに部品交換をしてもらったのでした。
「ミスター、うちの商品には期間はいろいろだけど保障がばっちり付いてるから安心してちょうだい。 転ばぬ先の杖って知ってるかい?」
知らいでか!!!!
私ってなんて人が良いんでしょう・・・ こんな調子ならきっと、どんな宗教団体から声をかけらてもすっかり信じて入信してしまうんでしょうね。 座禅したままで宙に浮く写真を見せられたり、「最高ですか!!」なんて言われたら・・・・
いやっ、もちろん架空の話ですけどね。
話がそれました。
それでね、作業の予約を取ってその日は終わり。 でも、なんとなくへんてこな好奇心の強い私は一体、各種部品交換をしてもらったら運転していてどのくらい違いがわかるのかな?なんて思ったので、その予約の日までは町中をかなり乗り回しました。 うん、ハンドルはこんな感じ、段差を越えるときはこんな感じ、ほんでもってエンジンは禁断の三千回転で、やっぱり危険な感じ、とか。 そんなこんなをしっかりと覚えておこうと思いました。
で、当日。 いろんな部品交換、チェックに4時間ほどかかりました。エンジンも一度取り外してチェック、ベルト類の交換、マフラーはテールパイプの部分を新品に交換、当然点火プラグも、バッテリーもオイルもPCブーツも交換です。 「バリバリ伝説」も「ガラガラへび」もほんとうにどっかへ行ってくれるのかしらん?
この4時間ほどの間、この店では代車もなかったのでとてもヒマでヒマで・・・
近所のスーパーをうろうろしたり、大きなモールに入ってブラブラしていましたが、まるちゃんのことが気になって、2時間もしないうちにその店に戻ってきました。
リフトアップされ下回りを点検されているまるちゃん、まるで直腸検査のために肛門をチェックされている様子です。 なんだか、恥ずかしそうです・・・
ボンネットを開け、エンジンを取り外されたまるちゃん、まるで歯医者さんで親知らずを抜かれている様子です。
腫れなきゃいいけど・・・
我が子の病院での検査を待つが如く心配で?新聞を読むふりをしてコーヒーを飲みながらチラチラ整備の所をのぞいていると、横から体格のいい兄ちゃんが話してきます。
待合にテレビが置いてあって、ちょうどボクシングの番組が流れていました。 陽気なカナディアンといえば聞こえがいいですが、いちいち話しかけてくるカナディアンといえば印象は悪いですよね。 ものは取りよう・・・
「Hey, おっさん、やっぱ、マイクタイソンくさっ。 今のヘビー級はスターがおらんからいかんばい。」
この兄ちゃん、なんか悦に入りながら言ってきます。カナダの九州出身でしょうか?
私は、マイクタイソンのことなんかどうでもいいわけです。
私が気にしhてるのは「マイマルチャン」です。
でも、この兄ちゃんの相手もしてやらんといかんばい・・・
あれっ? うつってしまった・・・
「まあな、せやけど、タイソンもダグラスにKOされてから一気に下降線してるけん」少しは相手をしてやろうなんて思い、こう言ったもんですから、この兄ちゃん突然興奮してきました。
「おぉおおおおおぉおぉおおおお!!!!!!!! おっさん、あの試合を覚えてるのけ!! 俺はあの試合を見に日本まで行ったんやんけ!!」
口の悪い兄ちゃんです。 一気にまくしたてます。
「おっさん、大阪っちゅう所、知っとるけ? おらぁ、あの試合見にそこまではるばる行ったけんがさ!! ふん、おらは歴史の証人なんや。 わかっとるけ?!!」
この兄ちゃん、今度はカナダの大阪出身?
知らいでか!! 私は日本の大阪の出です。 でもタイソンVSダグラスは東京ドームでした。
ええかげんな兄ちゃんです。
「兄ちゃん、どうでもええけど、そりゃTOKYO やろ。」
「おぉぉおおおおおお!!! そうやった。 TOKYOとOSAKAは何キロ離れてる? なに? たかが600キロ? それくらいやったら、おんなじや。 Doesn’t matter 」
めちゃくちゃいい加減です。
もうぉ~~、 かなわんわ~~ こんな男の相手してる場合やないんやでぇ。 なんて思っていましたら店長がやって来ました。
「Hi, Mr., Kusuちゃん Your car’s done!!」
やっと、まるちゃんの手当てが終わったわけです。 ふ~、よかった。 うるさい兄ちゃんにサイナラしてまるちゃんのキーを受け取ります。 さあ、まるちゃん帰ろう。
ちょっとドキドキします。 きっと何かしら変化があるんでしょうね。 なんせ合計で8万円ほどかかりました。
日本でも大金ですが、カナダではすごい大金です。
洗車のサーヴィスはないけれど、申し訳程度にフロアマットの上に汚れ防止の?紙が一枚敷いてありました。 おおきに、ありがとさ~~ん。
キーをまわして、ブルッン!! エンジンがかかります。
楽しみです。 転ばぬ先の杖、期待しています。
結果は次回に報告します。
よろしくお願いします。 kusu
text by Kusuちゃん | 2005.04.05 | [ まるちゃんとの甘い生活 ] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
March 29, 2005
第6回:ロッキー2
まるちゃんとの甘い生活 by Kusuちゃん
どんなに遅い亀でも歩んでいれば、いつかはたどり着くものですね。
こんにちは。 kusuです。 いや~、ロッキー いいですねぇ~。
そりゃ、もう一時はまるちゃん、ぶっ壊れるかとも思いましたけどね。 やっとこさ、初日の目的地、ゴールデンの町についたのは予想よりも2時間遅れの夜の8時ごろでした。
ところが、まだまだ明るい。 なんだか、昼の3時とか4時の感じです。
こりゃ、いいわ。 さぁ、今宵の宿を探しましょ。 バンフとジャスパーは超有名な観光地ですから夏場の週末に宿の予約も無しに行くのはアホです。 でも、ゴールデンというのは小さな町でこれといった観光名所や産業もないところですから、まあどこにでもシャワーやベッドくらいなら提供してくれるところはあるでしょう。 なんて、考えてましたらあまかったです・・・ なんてこともなく、すんなりと国道沿いのモーテルが空いてました。
モーテル、なんて聞くと年寄りの領域に踏み込み始めた私などには「逆さくらげ」を連想してしまいます。 みなさんは如何ですか?
さあて、「バリバリ伝説」と「がらがらへび」に襲われて疲れきった私にはシャワーにビール、まるちゃんには・・・ なんにもない・・・
まるちゃんのボディはすでにホコリまみれ、小さな虫の死骸まみれです。私と記念撮影しましょう。
今夜は冷えるかも知れない。 でも、新鮮な空気をたっぷりとあじわってね。
翌日の朝には元気もりもり、さあまた出発です。
今日の目的地はバンフを回ってボウという名の湖の傍らにある旅館 どんなんかなぁ~?
相変わらず、山はたくさんあります。
いったい幾つ越えないといかんの? って思うくらい・・・
まるちゃんも、相変わらず苦しそうです。 精一杯空気を吸い込んで燃焼室に送っているのでしょう、出発前に少し洗ったフロントのグリルには、すでにまたホコリと虫の死骸だらけです。
蜂さん蝶さん、安らかに眠ってちょーだいね・・・
適当に眺めのいい所で休憩をいれて、ようやく目的地に着きました。
バンフ
観光ガイドにはいいことばかり書いてあるけれど・・・
あきません。 まったく、あきません。 な、な、なんじゃ~~ こりゃ!!??
ロッキーの大自然が泣いています。 それで、何かを思い出しました。
え~と、え~っと~???
京都です。
えっ? 京都って? そうです。 京都です。あれではまるで、スターバックスコーヒーのある嵐山のようです。 日本の伝統的自然美を誇る京都に・・・ 芸能人の店、アメリカ産のコーヒー屋。
責任者出て来~~~い!!
と、興奮していたらバンフにもありましたよ。 あの有名人の土産物屋。
みなさん、おわかりでしょ。 ハワイやオーストラリアでもよく店を出しているあの有名人です。
もう、そこまで、オッケー!!ってか?
すっかり興ざめです。 その他にも高級ブティック、宝石屋。 ここって一体どこ?
日本語の通じる所がいっぱいです。 ある意味ありがたいけれど、まったく話になっとらん!! と嘆く私が間違っているのでしょうか?
さっさと、こんなところ出ようぜ、ご主人
まるちゃんが私に語りかけているようです。 うん、出よう。
氷河ハイウェイを北上します。 それほどの坂道もなく気持ちのいい走りが出来ます。
まるちゃんも上機嫌です。「バリバリ伝説」も出る幕がありません。
たまに出てくる「ガラガラへび」だけで事足ります。
そして、目的地ボウ湖につきました。
ここは素晴らしい・・・ アホみたいなバンフと違って素直に感動しました。
美しい 本当に美しいです。
背後の万年雪を湖面に映し出し、遠めにはエメラルドグリーンに映えるその湖は近づいてのぞくと見事に透明でまるで生き物のようです。
もちろん、周囲には塵ひとつ落ちていません。
ここまで美しいと、さすがにゴミなんかをポイ捨てすることさえ、憚れるのでしょう。 湖の水は適度に冷たく、運転に疲れた私を癒してくれます。
その水を両手ですくい、顔を洗って・・・・・・ はいけません。
そんなことしたら、私の分厚いツラの皮にこびりついた垢がこの湖をけがします。
でも・・やったろかしら・・・
なんて考えがチラッと私の脳裏をかすめます。
こんなにも美しい大自然が作り上げた湖を前に、どこまでも邪悪な私の心を反省してチェックインをしました。 そういう湖ですから、湖畔には一軒の木造旅館しかなく、しかも国道から旅館に続く道路はもちろん舗装されていません。 砂けむりがモコモコ上がります。急いで、窓を閉める私はいいのですが、まるちゃんはすっかり砂まみれで、かわいそうでした。
荷物を取り出し、部屋に着いてさっそくシャワーを・・・
でも、シャンプーなんかもありません。 ほんのほんの小さな自然派石鹸ひとつだけです。
シャワールームにお願いが貼ってありました。
「可能な限り、この美しい自然を汚さないようにしようではありませんか」
もともと、洗うほどの髪の量もありません。
軽く汗を洗い流し、夕食前の散歩に出かけました。
見事に美しい湖
なにやら、大自然を前にして自分の小ささを痛感したあと、ふと目に入った見事に埃まみれ砂まみれのまるちゃん。 私はこのゆるいまるちゃんが好きです。
ごめんな。 ヴァンクーヴァーに帰ったら洗ってやるからな。
そう心の中でつぶやきながら宿に戻り、食堂でしこたまビールを飲んだ私は運転の疲れも手伝い心地よい眠りにつきました。
翌日は快調にドライブを楽しみました。
まるちゃんも汚れていますが上機嫌です。
何千年もの時間が作り上げたコロンビア大氷原
見事です。 氷が水色に映えています。 そして、さすがに寒いです。
冬物のジャケット、持ってきてよかった・・・ ブルルッ・・
と、そこに見つけた分厚い“脂肪”という名のジャケットを体全体にまとっておられる半袖のご婦人・・・
この寒さに半袖のTシャツ一枚です、「脂肪ジャケット」のおかげでしょう。
「び、び、びっくらこいたなぁ~~もお~!!」
そんなこんなで(どんなんや?)ロッキーの旅は心地よい疲れと、強烈な思い出を私に残してくれました。
ジャスパーをあとにして、最終日には、そうですね、多分30キロくらいは続いたと思いますよ。
ずっ~と、まっすぐ、ひたすら続く直線道路。
ハンドルから手を離して、鼻毛を抜く余裕がありました。
山、湖、野生の熊も見かけました。
ロッキーの山々とさよならして、ヴァンクーヴァーに近づくにつれ道路も混んできます。
いよいよ、我が住み家に戻ってまるちゃんを降りたときには私の手には約2200キロ走破のハンドルからの振動が残っていました。
あぁ、しんどぅ~、疲れました。
このあたりでまるちゃんのオドメーターは10万キロを突破していました。
まるちゃん、ご苦労さん。 こんど検診に行こうな。
そういって私はまたシャワーの後のビールを堪能して、寝床についたのです。
へたくそですが、私の三流写真を載せてみます。
次回もよろしくお願いします。
kusu
text by Kusuちゃん | 2005.03.29 | [ まるちゃんとの甘い生活 ] | 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)
March 17, 2005
第5回:ロッキー1
まるちゃんとの甘い生活 by Kusuちゃん
こんにちは、kusuです。
「いちご白書をもう一度」って歌、覚えてられる方おられます? ちょっと古い歌ですが、それにありましたように、私も高校時代に授業を抜け出して当時付き合っていた彼女と制服のまま映画を観に行ったことがありましてね。
「ロッキー」!!を観ました。 いや~、よかったですね。感動しましたよ、はい。
さすがに、もう「ロッキー2」や「ロッキー3」の頃にはアホらしくなってきましたが、一発目の「ロッキー」はよかった・・・
そう、「ロッキー」
と、いうわけで前振りが長くなりましたが、今回は調子が上がってきた「まるちゃん」でロッキーに行った時のことをお伝えします。 もちろん、ここでは映画ではなくて「ロッキー山脈」ですよ。 有名な観光地バンフ、ジャスパーを回ってヴァンクーヴァーに戻るドライブ、3泊4日で約2200キロ走ろうってわけです。運転手は私一人。 まるちゃんも私も身体もつかしら?
調子が上がってきたとはいえ、まるちゃんのエンジン、3000回転以上は回りませんよ。
本当は回るんだろうけど、恐くて回せないわけです。 今まで乗ったことのある例えばスズキのカルタスワゴンなんて5MTでしたが6500回転くらいまでカッコよく回ったものです。 1500ccでもけっこう速かったし、スムーズでした。 さすがにレッドゾーン付近では苦しくなってきましたが、まるちゃんはレッドゾーンの半分で苦しいんです。
まあ、いいや。 なんとかなるっしょ。
そして、いざロッキーに向かって出発。 準備はタイヤの空気圧チェックとポリ容器に予備のガソリン20リットル。 サングラスに水筒、それにハンカチ、鼻紙、おやつは100円まで。もちろんハンカチには名前を書いて、っと。
小学校の遠足やない、っちゅうねん!! と、ひとりでつっこんでみたところで、しゅっぱ~つ。
ヴァンクーヴァーの街を出て高速に乗ります。 道幅も広く、景色もいい。
う~ん、マンダム。 ところが、200キロほど走ると出てきました、カナダ唯一の高速の料金所。 700円くらいですね。 150キロくらいの区間、ここだけ有料です。 な、な、なんでじゃ~! と料金所で文句のひとつも言いたくなるのを、ぐっとこらえて笑顔で料金を支払う私って、ほんとうにいい奴です。
しかし、まぁこの区間は走りやすいでっせ~。 休憩所も景色がいい。 サーヴィスそのものは日本の高速道路の5分の一もないでしょうけど、それほどのサーヴィス、いらんでしょ。
というところで、さしかかってきました。 最初の難関。 山越えです。いったい、ロッキーには数千の山々があるそうですが、最初の目的地、Goldenの町に着くまでに幾つの山を越えるのかな? なんて思ってましたね。
それで、最初の山。 名前なんて知りません。 ただ、けっこう傾斜がきつい。
それまで多少の坂道はあっても、まるちゃんは他の車に後塵を浴びることもそれほどなく(もちろん数回はありましたがね)なんとか景色も楽しみながら走っていたんですよ。
平坦な道では他の車を“追い越す”なんて離れ業をかましたこともありましてね。
いや~、痛快!! まるちゃんが追い抜きなんて!
まぁ、単に他の車がゆっくり走ってただけなんですけどね。
あっ、そうそう、それで最初の山。
まったくダメです。 スピード落ちます。そこで当然のごとくギアを落とします。
三速、まだまだスピードが落ちていきます。
二速、これなら登るでしょう。 でも、やっぱりスピードは落ちます。
うっそやろ~!! 二速でも落ちていくなんて・・・
まわりの車はどんどんまるちゃんを追い抜いていきます。
仕方ないので、一速までギアを落とします。
ガ、ガ、ガーッ!! と猛烈な音を立ててようやく登り始めます。
といってもさすがにギアはロー。 めっちゃ、遅いです。
やっぱり、どんどん追い抜かれていきます。
よし、ここは一発、もっとアクセル踏んで、スピード上げて~、っと!!
と、右足に力をこめたとたん、エンジンは禁断の3000回転を超えます。
バリ、バリ、バリ!!! ガ、ガ、ガッー! ガラ、ガラ、ガラッ!!!
「バリバリ伝説」と「がらがらへび」が一気にまるちゃんを襲います。
まるちゃんが震えています! 私も震えます!!
まるちゃんのボディが軋んでいます!! 私の髪がまた数本抜け落ちます!!!
あまりの恐ろしさに、すこし速度が上がったところで、ギアを二速に入れます。
回転が落ち、「バリバリ伝説」が消えますが「がらがらへび」はうなり続けます。
でも、「がらがらへび」だけでは登りません。 とほほっ。
それで、ちょこまか、ちょこまかとギアを変え「ばりばり伝説」に登場してもらいます。
それでも、抜かれまくり・・・
シボレーインパラ お先にどうぞ。 レクサス300 はい、はい どうぞ。
オデッセイ なるほど、速いんですね。 もちろんお先にどうぞ。
トヨタ ターセル おっ!古いのにがんばってるね・・・ お先にどうぞ・・・
このあたりで、だんだん腹が立ってきました。
おっ、おつぎは30年もののボルボのワゴン、ありゃ、40万キロは走ってるんだろうな~
そんなやつにも、ス~イ、スイッと追い抜かれます。
なに! つぎはかなりの積荷を運ぶトラック・・・
そして、そのつぎは大きな丸太を20本ほど積んでいるトレイラー・・・
抜かれまくりです。 もう、すでに血管ぶち切れです。
おまえたちゃ、みんな人間じゃねぇ!!
このか弱いまるちゃんとおいらをぶち抜いて、そんなにおもしろいのかい!!!
もう残り少ない髪が総立ちです。 でも全然目立ちません・・・
パワーのないまるちゃんですから、真夏の暑い日でしたがエアコンをかけるわけにも行きません。 そんなことすりゃ、もう「バリバリ伝説」どころじゃなくなるのは火を見るより明らかです。 私は運転に関しては若葉さんよりも自信がない、機械に関しては北さんよりも当然無知な男です。
無事是名馬 そんな言葉が頭をよぎります。
まるちゃん、精一杯、亀のように歩んでるきみを責めはしない。
でも、もう少しだけ速く走ってくれんかね?
アクセルを踏みました。
バリ、バリ、バリ!!!!!!
ご、ご、ごめん。
ゆっくり行こうな。
ロッキーは逃げたりしないよ。
私はまるちゃんが好きです。
text by Kusuちゃん | 2005.03.17 | [ まるちゃんとの甘い生活 ] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
March 08, 2005
第4回:まるちゃんの夏
まるちゃんとの甘い生活 by Kusuちゃん
こんにちは、みなさん。 kusuです。 皆さんの街ではもう春一番が吹きましたか?
「春一番」という言葉でキャンディーズを思い出した あなた、 あなたは友達です。
そんなあなたはフレイムの双子の伊崎くん、知らないでしょ?
いいんですよ。 そんなこと、知らなくても。
さて、気温が上がってくると車の調子も上がってきますよね。
もちろんまるちゃんも例外ではありませんでした。
季節は春になって来ましたが、今回は、まるちゃんとの初めての夏、の思い出です。
購入後から長いあいだ不調を続けていた我が愛車まるちゃんも徐々に調子が良くなってきていました。
愛の力でしょうかね。
エンジンがこなれていくっていう感じでしょうか?
まぁ、もっともすでに8万キロをゆうに超えていましたから、今更“こなれる”って言うのもなにやらお尻のこそばい話なんですがね。
8月には Air Careがありますから、よしっ、とばかりに7月にオイル交換を行いました。
もう、あのディーラーには行く気が失せていたので、オイル交換専門店で交換しました。
テレビコマーシャルをよくやってるオイル交換のチェーンストアです。 そこは、オイル交換以外に簡単な検査もしてくれます。 カストロールの10-30Wの鉱物オイルとエレメントの交換で〆て3000円程度です。
運転手は車に乗ったままでもいいですし、降りてコーヒーを飲んでいてもいいです。
偏屈者の私は車に乗ったままで、コーヒーを要求しました。
新聞までサービスしてくれました。
う~ん、マンダム。
でも、私に英語の株式新聞をわたしてどうする?
と、悦に浸っていると、点検中のあんちゃんがやって来て、こう言いました。
「ヘイ、ミスター これを見てみなよ」
私は決して長嶋監督ではありませんが、ミスターと呼ばれて悪い気はしません。
「なんだい? あんちゃん」 と言って、まるちゃんの窓から顔を突き出してのぞいて見ると・・・
あ~ら、たいへん。 そこにあったのはホコリだらけ、小さな虫の死骸も一杯こびり付いたエアーフィルターでした。
「ヘイ、ミスター こりゃ、交換でしょ?」
素人目に見ても交換以外にありません。
まさか、この汚れまくったフィルター・・・まるちゃんのもの? 聞きましたよ。
「ヘイ、あんちゃん、まさかその汚い奴、おいらの愛車のじゃないだろうな!」
ちょっとだけ、カッコをつけて言ってみました。 でも多分私の耳はまっかっか!だったことでしょう。
「うんだ、うんだ。 交換したほうがよかんべぇ~」
あんちゃんがトーンを変えて続けます。 このあんちゃん、どこ出身?
「OK しゃーない、交換してくんろ」 私は大阪出身です。
うん? まてよ・・・
たしか、まるちゃんを連れて帰った翌日のチェックでオイル類とエアーフィルターは交換したはず・・・
野郎ぉおおおおお!!! だましやがったな!!!!!!
なんて考えてたら腹が立ってきて、打ち震える手がコーヒーの紙コップを揺らし、私の股間はコーヒーでびしょびしょになりました。 とほほっ。
「ヘイ、ミスター モーターオイルはこれでOKでさっ。 でもね、オートマオイルもデフオイルも真っ黒のへロヘロですぜ!」 またまた、あんちゃんが言ってきました。
@@?? う、う、うっそやろ~~!! って、思いましたね。
腹の中が煮える思いを我慢して、こぼれたコーヒーによる股間周りの熱さも我慢して、今回はエンジンオイルとエアーフィルターの交換だけにしてその場を去りました。
が、 ところが、はっちゃん! たったそれだけでも なんと 気持ちのいいこと!!
まるちゃんのエンジンが三千回転の手前くらいまで回ります!! 正確には、二千八百五十三回転くらいでしょうか?(すみません、まったくどうでもいいことでした・・・)
まるで、気管支炎による咳が収まったような状態です。 いいです。 すごくいいです! でも・・・ それを過ぎるととたんにガラガラー!! ガラガラへびが暴れますから、こわくてそれ以上回しません。
それでも、それまでは二千二百回転あたりがレッドゾーンでしたから、格段の進歩です。(メーター上のレッドはなんと六千回転!! うそでしょ~、そこまで回したら火吹いて爆発しまっせぇ~~)
以前は、ぽっぽー! と知らせてくれたまるちゃんの排気はすっかり穏やかになりました。
よしっ、京都議定書、 ドンと来い!
首尾よくAir Careもパスして、まるちゃんはご機嫌です。
夏、 季節は夏、 まるちゃんの夏。
ひょっとしたら、いつか五千回転くらいまでは回るようになるかも知れません。
調子が良くなったまるちゃんに乗りながら私は妙にニコニコしていました。
まるちゃん、これからもよろしくな。
褒美に今日は、オクタン価89のやつを入れてあげよう。
さて、今日はこのへんで失礼します。 また次回もお願いします。 kusu
text by Kusuちゃん | 2005.03.08 | [ まるちゃんとの甘い生活 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
March 01, 2005
第3回:ガラガラへび
まるちゃんとの甘い生活 by Kusuちゃん
みなさん、こんにちは。 kusuです。 今回もよろしくお願いします。
それにしても、なんですね。 年度末の道路工事、 なんとかなりませんかね?
そりゃ、必要な工事もあるでしょうけど、単にひっくり返して、また埋めて、「はい、一丁あがりっ!」って湯水の如くお金を使ってるってこともあるんじゃないですかね。
毎晩掘って、明け方にはきれいに埋めて、ほいでもってまたその日の夜に掘って、また埋めて・・・
朝にはまったくきれいに埋め尽くされてるのに、また掘って・・・
何が言いたいのかといいますとね。
日本の道路、最高です。
少なくとも街中で凸凹になってるところなんて見ません。
穴ぽこや割れ目なんて見ません。
雨が降ったからって水溜りがいっぱいとか、雪のあと雨が続いから、みごとに穴がいっぱいとか、ひび割れがいっぱい出来てるなんてことは少なくとも私は見たことがありませんね。
ここでは、そんなのがいっぱいです。
そんでもって、出来た穴ぽこやひび割れは綺麗に、スムーズに舗装し直しま・・・せん。
凹んだ部分を埋めるだけですから、いたる所で結構笑える道路の模様?を見られますよ。
桜の花がきれいに咲き始めている今日この頃、ミミズが這ったような道路と桜、青い空のコントラストが楽しいじゃあ~りませんか!
ヴァンクーヴァーの道路、最悪です。
いやっ、カナダって広い国だから、他の所ではきっと素晴らしく道路が整備されていることでしょうが、少なくとも私が知っている範囲では、そうですね・・・ 日本の昭和40年代でもこんなこたぁ、無かったように思えますね。
えっ、年がばれるって・・・
はい、心は二十代、頭は五十代です。
それでね、まるちゃんですよ。 まるちゃん。 洗車も終わってきれいになったんですがね。
でも・・・ でも・・・ 人間って、欲張りでしょ。 ・・・・でしょ?
そうです。
早くも不満がいっぱい出てきましたんですよ。 購入後まだ三日ですよ。
とんでもない男ですよね、私って。
第一番に ボンネットの下から(自分ではそう思っている)発生するガラガラ音です。 ガラガラ とても気になります。
ガラガラへびでもいるのかな??
ええ、気になりだしたらとまらない・・・ これで確実に何本も抜けましたね。 髪の毛のことですよ。
次にやっぱり、うるさい。
その次に後ろのドアが外からは開けられないも、困ったちゃんでしたね。
その次はXXX そして//////// それから またOOO
なんて次から、次から出てきます。 げ、げっ~!!
ついでに、これも、あれも、なんて考え出したら、
もう、笑ってる場合じゃなかったですね。
それで、なんどもディーラーに行きましたよ。
こうなると、もう営業マンの出番はなくて、直接整備担当の人との話し合いになるわけで、まぁ~~もめましたわな。
そんな小さなことにこだわる輩は今まで見たこともない、ってな調子で言ってきます。乗り心地が悪いのは道路が悪いからだとか(確かに前述のように道路は悪いです)、気分の問題だとか・・・・ いろんなこと言ってきます。
何とか適当にごまかそうとしてるように見えます。
ディーラーの対応でこれです。 日本じゃ考えられないことでしょう。
こちらでは“中古車ディーラー”という言葉は“うそつき“の代名詞として使われることもあるくらいです。
もちろん本当に親切なディーラーの方も居られるとは思ってますよ。
でも、こちらもだんだん腹が立ってきていますから、ついつい言い返します。
おお、そうじゃ、そうじゃ、どうせおいらはハゲ頭じゃ! おまえら、顔の前で屁こいたろかい!! ってそんな問題でもないと思われますが・・・(自分で文章を打ちながら情けなくなってきました・・・)
でも不満は一杯あっても、後悔とか、早くも手放そうかなどという気持ちはまったく起こりませんでしたね。
まるちゃんそのものに対しては、
「すまんなぁ~、まるちゃん。 もっといい調子になるようにいろんなことしてみるから、な。」 なんて、気持ちになったもんです。
同じようにディーラーに行ったり来たりして徐々にではありますが、まるちゃんは元気になってきました。
まあ季節は真冬に突入していましたから、まるちゃんのみならず、どんな車にもつらい状況だったのでしょうが、まるちゃんが元気になるのには相当の時間と手入れが要るやろうなぁ~ なんて思ったものですよ。
でもね、やがて季節も変わり、春先にエンジンのフラッシングをした後など、だんな~そりゃもう、たいそう感激しましたぜ。
ほんの少しだけスムーズになっただけなのに愛おしさがこみ上げてきます。
ごめんなぁ~、 まるちゃん。
きみも精一杯走ろうとしてるんやなぁ。
今までイライラしていたおいらをカンニンしておくれ。 などと妙な気分になって来るからおもろい、もとい、おもしろいもんですね。
フラッシングのあとは、よし、ちょっと贅沢をして3000Kmでオイル交換をしよう! なんて思いながら、桜の花が綺麗な街並みをよく走りました。
ちょうど8月には日本の車検に当たるAir Care という検査もまっています。
きっと、受かるよな、 まるちゃん。
ぽっぽー!! なんだか返事が聞こえてきたみたいでした。
機関車トーマスのように白い煙を吐きながら・・・
まるちゃんが返事をしているようでした。 ぽっぽー!!
ヴァンクーヴァーの春はすぐそこまで来ています。
桜の花が咲き始めました。 うららかな 春が そこまで・・・
継ぎ接ぎだらけの道路にも、もう慣れてきました。
道路の継ぎ接ぎもガラガラへびに見える今日このごろです。
それでは、また。 kusu
text by Kusuちゃん | 2005.03.01 | [ まるちゃんとの甘い生活 ] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
February 22, 2005
第2回:僕は君が好きだ
まるちゃんとの甘い生活 by Kusuちゃん
<車重~~kgに対して、XXpsのパワー、 ウエイトレシオは@@だから、当然速い。峠ではハンドリングの素状の良さが一層際立つ。 コーナーで軽くアンダーをかけると一瞬のスキール音とともに後輪が滑り出し、その車はノーズの向きを変える!!・・・
そんな、試乗記を期待されてた方が一人でもおられたら・・・
胸が痛みます・・・
こんにちは、みなさん。 kusuです。 今回もよろしくおねがいします。
まるちゃんが我が家にやって来たのは夜だったので、次の日が楽しみで、楽しみで、なかなか寝付けなかったですよ。
う~ん、あれは小学校の遠足前夜以来かなぁ?
いやっ、まてよ・・・ 初めてのデートの前日も眠れなかったような・・・
もちろん、そんなことはどうでもいいんです。
とにかくワクワクしてたんですよ。
朝一番、まだあたりは静かでお日様も完全には上がってなかったと記憶してます。
ええ、もちろん寒かったですよ。 吐息が白かったです。
霜の張った芝の上をキュッキュッ、と音を立て進みます。
ガレージのドアをあける音が冷たい空気の中に広がります。
そして私はまるちゃんのドアをあけます。
もちろん、電動のドアロックなんてありませんからキーを差込みひねるんですがね。
これがまた儀式のようでいいですね。
ちょっとくたびれたシートに座り込み、塗装の少しはげかけたキーを差込みます。
ここで、イグニッションを・・・
回しません。
そんなに一発でエンジンかけてどうします?
室内をしげしげと見渡わたすのが儀式っちゅうか、礼儀ってなもんですぜ、だんな。
広いと言われていた前の愛車ヴィッツよりも当然広い室内。
おもいっきり中古車の匂いがする室内。
よく見るとタバコの焦げがついている室内。
シートベルトが巻き戻らない室内。
いいなぁ~。
もはや、完全に自己陶酔の世界が広がってましたね。
いえ、ね。 けっして負け惜しみで言ってるんじゃないですよ、ほんと。
今まで何度か新車にも中古車にも乗ったことがありますけどね、なんか、ちがうんですよ。
なんちゅうか、ほんちゅうか。 なんと言いましょうか、その~“ゆるい”んです。
特有の香りに包まれた新車は確かにいいです。
中古車でもしっかり整備されたものは乗った時からなにやら少し肩肘張りながら一生懸命な感じがします、でしょ。
でも、まるちゃんはとっても“ゆるい”んです。 このゆるさって、なんと言えばいいのかな?
太ったアライグマに緑のインクをぶっかけたようなフロントマスクがそんな感じを醸しだす雰囲気なのでしょうか?
あるいは私自身がもう、ゆるんでいるんでしょうか?
それで、ね、考え抜いてみると、 なんかわかりましたよ。
ほら、ブーメランパンツとか、いつもいつも糊の効いたトランクスパンツも確かに心が引き締まっていいかも知れないけど、たまにほんの少しゴムが伸びたパンツを身に付けると感じる開放感。
型にはまらない、心地よい、肌さわり、脱いだあとも決して腹の贅肉にゴムの痕が残らない安心感。
そんなものがまるちゃんにはあったわけですよ。
さあ、今日は少し距離を走って、まるちゃん、きみの健康診断をしようね。
といっても僕はまったくの素人だから適当だけど気づいた点は全部ディーラーに報告して点検整備してもらうからね。
で、イグニッションを回すと・・・
爆音がしました。
耳をつんざく爆音でした。
めっちゃ、ご近所迷惑。
う~ん、つまってる~~!! く、る、し、そ、う!!!
そして、走り出してみましたんですが・・・
いかん、 やっぱり、くるしい。 こりゃ、きっとかなりの整備が必要だね。
入院かな? マフラーから溢れ出る排気ガスの量・・・
京都議定書発効しましたね。
みなさん地球に優しい車に乗りましょうね。
ああああああぁぁああああああ!!!!、心が痛みます・・・
なんて、思いながら 翌日ディーラーに連れて行き、整備してもらいました。
5,6時間かかるから、代車を借りてぶらぶら・・・ (代車のほうがよく走る・・・ とほほっ)してる間に整備も上がり、再会したまるちゃんは、洗車してもらってあり結構美人に見えました。
――― まるちゃん 僕はきみが好きだ ――― さあ、帰ろう。
整備してもらい、洗車までしてもらった まるちゃんはほんの少しごきげんでしたよ。
私も鼻歌交じりに家路につきました。
でも、フロントライトがどっちもばっちり点灯しているのはウインクに見えなくて少し残念、でしたね。 (カナダでは昼間もフロントライト点灯します。エンジン回すと自動的にそうなります。ああ、バッテリーもったいない・・・ って、思ってるのは私だけ?)
エンジンオイルを含めたオイル類の交換、エアフィルターの交換、マフラーの錆びたか個所の交換、その他いろいろ。
めでたし、めでたし。
さてさて、整備のあと、まるちゃんの走りはずいぶん変わったでしょうか?
いえ、いえ、全然そんなことはありません。 ノット、アット、オール!!
帰り道で感じたのはまったくの気のせいかしらね?
きっと、そうでしょう。
まるちゃんは相変わらず苦しそうです。
マフラー付近から?バリバリと音が鳴ります。(ただし、錆ついた部分はきれいになっていましたが・・・)
それに、やっぱり・・・、おもい、重い、重すぎる・・・
まるちゃんの巨体は重すぎます。
すなわち走りに関してはさっぱり・・・ということですな。
取り外しの出来ない三列目シート。
非力なもちろん回らないエンジン。
揺れる眼差し(古すぎたぁ?)、ならぬ、揺れるボディ。
う~ん、まるちゃん、きっと君はもとからそんな体質だったんだね。
まぁ、ええやないか。 うん、僕はとにかく、君が好きだ。
ようよう走ることそのものには不安はなくなりましたが、快適には程遠い車生活が始まりました。
あばたもえくぼ。 ブスは三日で慣れるさ、ってね。
よし、一ヶ月ほど走ったら、燃費を計ったり、エンジンのフラッシングをしてあげよう。
でもガソリンは一番安いやつで我慢してね。
マフラーからは私の呼びかけに呼応するかのように、かなり汚れのかかった白くて臭い排気ガスがモコモコと溢れ出ていました。
なんだか、機関車トーマスを思い出しましたよ。
たとえ、君がそんなでも、まるちゃん、僕は君が好きだ。
よければ、また次の話もお付き合いください。 それでは。 Kusu
text by Kusuちゃん | 2005.02.22 | [ まるちゃんとの甘い生活 ] | 固定リンク | コメント (6) | トラックバック (0)
February 15, 2005
第1回:そんなにもあなたは私を待っていた・・・
まるちゃんとの甘い生活 by Kusuちゃん
みなさん、こんにちは! わたし、kusu といいます。
勝手に自分を「kusuちゃん」なんて呼ぶこともある元気なおっさんです。
このたび、わたしの愛車生活をつたない文章ではありますが、皆様にご覧いただけることになり、なんだかドキドキしています。
あまり肩肘の張ったことが好きじゃないので、気楽に愛車生活etcを綴っていきますから、皆様も軽く受け流しながら読んでいただければ幸いです。
初回の今日は我が愛車、“まるちゃん”との出会いをお届けします。
ほんとうですよ、ほんとうに、こう感じたんです。
そんなにもあなたは私を待っていた
ちがうんですよ。
私が買おうと思っていたのは、まあ二、三年落ちの、しかも走行距離にしても、4万キロまでの・・・
そうですね、ファミリアか、せいぜいカペラ。5Fマニュアルで安いのがあればいいなぁ・・・ってくらいの軽い気持ちだったんです。
いやね、断っておきますけど、私はなにもマツダ車の大ファンってわけでもないんですよ。
そうそう、こちらに移り住む直前まで乗っていたのはヴィッツでしたし、その前にはフォレスターのマニュアル車に乗ってましたからね。
はい、正直に言います。たしかにかつて、マツダ地獄も経験しましたよ。(涙)
ですから、どちらかというと私はマツダを避けていたほうのタイプでしょう。
ただ、その時は、ほんと偶然だったんですよ。
偶然、買い物に出かけた大きなモールの前にマツダのディーラーがあったんですよ。
それで、ね。
11月の終わりだったんですが、ええ、寒かったですよ。
雪もちらほら舞っていました。
もともと車好きですし、ちょっとディーラーに出向いてあったかいコーヒーでももらえるかな?なんて、日本のディーラーに遊びに行く(?)ような感覚で入ってみようかと思って・・・
で、入りましたよ。
でもね、何人か営業マンがいたんですが、はてな??誰もなんとも言ってきません。
コーヒーは・・・ないです。
展示車があり、適当にポスターが張ってありますけど殺風景です。
ユーノス800が展示してありましたから、「ふん、ふん、ミラーサイクルエンジンだな・・・」ってわざと少し大きな声でつぶやく振りをしてドアを開け乗り込みましたが、営業マンの一人がこちらをチラッと見ただけで、ニコリともしません。
私って、そんなにお客に見えない? なんで? 寒さに鼻水垂らしてたから?
寒むぅ~・・・ もういいや。
コーヒーもいらない・・・ あぁ、ここは日本じゃないんだ・・・
と、一種の淋しさ、ある種の悲しさを胸に、家路につこうとしたその時のことだったんです。
無造作に並べられていた何台もの中古車の中から何かが私を呼んでいるような気がするんですよ。
ほんとうですよ。 ホント、ウソじゃないってば。
なんだろう? これはいったいなんだろう? と、奇妙な気分になりながら居並ぶ中古車の方に向かったんですよ。
もちろん、ファミリアもカペラもおいてありましたよ。
でも、ちがうんですよ、ちがうなぁ~。これじゃないわ。
あっ、これかな? このクライスラーのミニヴァン・・・ いや、これもやっぱりちがうよ~・・・
ってなことで、何かに惹き付けられるようにたどり着いたのが現在の我が愛車、96年式MAZDA MPV4WD 七人乗り、オートマ、なんですよ。

当時4年落ち、走行8万キロ強。
私の守備範囲を相当に超えていましたよ、はい、いろんな点で。
“4WD”のステッカー・・・・ はがれてました。
マフラー錆びているのが外からでもわかるんだけど・・ね。
何かそのままにしては帰れない、そんな感じで立ち尽くしてたら、ようやく白人の男前の営業マンが寄ってきましたよ。
いや~・・・彼、口説くのうまいわ~。
私が若い日本人女性だったらもっと違う口説き方をするんだろ~な~、なんて思いましたけど、ね。
私も大阪のおっさんです。(あぁ、標準語で打つのは疲れる・・・)
で、お互いにすき放題言いまくり、商談成立!
その場でサインして保険入って、ナンバープレートもらって、「はい、おおきにご苦労さん!」 って、具合に事が進んでいったんです。
えっ? 試乗は?
わたしもただのバカじゃありません。もちろん、試乗しましたよ。
でもわたしはただのアホです。乗り心地? 最悪でした。まったく、調子悪かったですね。
エンジンは苦しそう。馬鹿でかいシフトショックに、例のマフラー・・・ まぁ、気になる部分は三日後に全部調整するって調子で、実に大雑把だったわけだったんですよ。
大雑把なディーラーに、適当な私。
ええんやないですか、一度きりの人生、あんまり細かいこと言わんといて!
ってそんな気持ちになりながら、MPVは巨体をガクガクさせながら走りましたよ。
無事に家までたどり着けるやろか?
なんて思ったけど、ようやく我が家のガレージに入ったMPVの姿を見た時にわかったんですよ。
そうか、そんなにもきみは私を待っていたんだね
切ない気持ちっていうんですかね?
片方のフロントライトが切れてたのも何かウィンクをしてるように見えたもんです。
レベルインディケーターもつきっぱなし・・・
その日からMPVはその愛くるしさから「まるちゃん」と呼ばれ、我が家のかけがえのない一員になったんだけど、悲喜こもごも、いろんな楽しませてくれることになったわけです。
よければ次の話も聞いて?くださいな。
それでは、また。
寒さの中に春の足音が聞こえてきそうなヴァンクーヴァーより kusu
text by Kusuちゃん | 2005.02.15 | [ まるちゃんとの甘い生活 ] | 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)







