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自動車ライター 塩村文夏 が綴る ショートエッセイ 自動車見聞録

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塩村文夏
塩村 文夏(しおむら あやか)エッセイスト・自動車ライター
78年生まれ。豪州のカレッジでHospitality Management の Supervision取得。レースのスタッフや外資系航空会社勤務の後、エッセイスト・自動車ライターに。日本テレビ「恋のから騒ぎ」14期MVP受賞。オフィシャルブログ「にくきゅうにっき

2008年3月18日 (火)

アナタは見られている トヨタ クラウン3

A1 世界初の機能がついちゃいました。
その名も「進化したドライバーモニター付きプリクラッシュセーフティーシステム(ミリ波レーダー方式)」だそうです。な、なんて長いんだ~。
クラウンの発表と同時に、新聞や雑誌等で報道されたので知っている人も多いハズ。
でも…、

「目の開閉状態を感知し、居眠りしてるなって判断したら、ブレーキでショックを与えて居眠りを防止してくれるんでしょ。安心、安心。」
と、思っている人が多くないですか? 実際に私の周囲にも2人ほどいました。
「これがつけば、居眠りの事故がなくなるかもね」
と。わずか数行のnews欄を一読しただけでは、そう受け取ってしまう人が出るのも仕方ないよねぇ…。

で、実際にそのシステムが作動した時は、毎回事故を回避できる訳じゃなくて、事故ってしまう可能性が高いと書いたら結構多くの人が「えっ!? そうなの?」と驚いちゃうんじゃない?
試乗会でお話をさせて頂いた、トヨタの方はこう仰っていました。
「そういう解釈をされている方がかなり多いみたいなので、その間違いを塩村さんがぜひ伝えてくださいね」。
おっしゃ!頑張りまっせ。

まず、ドライバーモニターが①「正面を向いていない、または、目を閉じている状態が一定以上」と判断したら、②警報&ブザーで注意を促してくれるんですが、それでも改善しない場合に警報ブレーキが働くんだそう。そのタイミングが、従来のミリ波レーダー方式の①のタイミング。

そう、実はその装置が作動し始めたら、すでにかなりの危険ゾーンに貴方は突入しちゃっています。よーく考えてください。居眠りじゃなくても、数秒間、目を瞑っているんですよ。速度にもよるけど、どれだけクルマは進むんでしょう? そして、その間に壁も信号も何もナイ大草原を一台で走っていたという奇跡でも起きない限り、アナタが無傷でいられる保障はない訳です。

確かに、多少は早いタイミングでドライバーに働きかけてくれるんだけど、決して「居眠りを教えてくれて、事故を防いでくれるもの」ではないんです。
もしかしたら事故は防げるかもしれない。けど、そうじゃない可能性もとても高いという訳。つまり、「ドライバーモニター付きプリクラッシュセーフティーは、少しでも早めに回避操作をとってもらい、事故のダメージを軽減させる装置がより優れたものになった」
そう思って過信をせずに気を引き締めて、「常に安全運転」でおねがいしますね!!
 
 しかし、ドライバーモニターで目だけとはいえ、運転時は常に見られている…。
 
「私は見張られている…」
そう思うと、ちょっとドキドキして居眠りなんてしている場合じゃないかもね!?

text by 2008.03.18 | | 固定リンク




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