<直前情報>WRC第5戦 ヨルダン・ラリー
ヨルダン・ラリー by Car@nifty編集部
いよいよ今週4月24日(木)、WRC初開催となるヨルダン・ラリーが開幕する。今シーズン唯一の新規参入イベントということで、私を含めたWRC関係者全員が楽しみにしていた1戦だ。ヨルダンはアラビア半島の付け根、北西部分にあるイスラムの国で、イラク、サウジアラビア、レバノン、イスラエル、シリアといった国々に囲まれている。地理的なことを考えると少々不安になるが、ヨルダンは中東諸国の中では政治も治安も安定している。そして、このラリー・ヨルダンはヨルダン王室が中心となって準備をすすめてきた国家的な一大イベントなのだ。
中東というと一般的には砂漠をイメージするだろうが、ヨルダンあたりの地質は砂漠というよりも、より土に近い土漠が主体。だから、パリダカのようなサンディなステージを思い浮かべるとそれは間違いで、どちらかと言えばギリシアやキプロスなどの路面に近いと言われている。
サービスパークやヘッドクウォーターなどはかの有名な死海=デッドシーのほとりに置かれ、ステージはその周辺にコンパクトにレイアウトされている。特長としては標高マイナス400m以上という超低地を通るSSが用意されていることで、恐らくWRCでもっとも「低い」ラリーとなるだろう。また、ラリー最終日の27日(日)にはヨルダン川の東岸に全長41.45kmという長大なSSが用意され、イスラエルへの玄関口であるキング・フセイン橋近くでフィニッシュする。歴史的な意味においても非常に興味深い1戦である。
さて、ラリーの展望だがWRC初開催ということで他のイベントよりも経験の差が生じにくく、若手ドライバーにも勝つチャンスは十分にある。第2戦スウェーデンのウイナーであるヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード)はその筆頭だろうし、チームメイトのミッコ・ヒルボネンも勝ちを狙っていくだろう。それでもやはり、優勝候補の筆頭は王者セバスチャン・ローブ(シトロエン)だ。路面やコースを選ばず速いローブを、フォードのふたりや上り調子のスバル勢がどう攻めるか。コースは恐らくルーズグラベルが浮いているだろうから、ローブが先頭走者として走るデイ1こそがフォードやスバルにとっては攻めるべきタイミングに違いない。モロッコ以来実に31年ぶりとなるWRCアラビアラウンド、ヨルダン・ラリーは24日(木)の夕刻、死海のエマー・サウス公園でのセレモニースタートで幕をあける。
text by Car@nifty編集部 | 2008.04.18 | [ ヨルダン・ラリー ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
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