<直前情報>WRC第12戦 ラリー・スペイン スバル
●ターマック2連戦の初戦、カタルニア・ラリーが間もなく開幕!
今週10月2日(木)、WRC第12戦ラリー・スペイン/カタルニア・ラリーがスペインのタラゴナ地区サロウで開幕する。前戦ニュージーランドから約1カ月のインターバルを経て行われるカタルニア・ラリーは、今季3度目となるターマック(舗装路)ラリー。その翌週にはフランスのコルシカ島でツール・ド・コルスが行われることから、この2戦は地中海ターマック連戦と呼ばれる。
ラリーのホストタウンとなるサロウは、バルセロナの南西110kmに位置するファミリー向けのシーサイドリゾート。ラリーのサービスパークおよびヘッドクウォーターは有名なテーマパークである「ポート・アベンチュラ」内に置かれる。浦安の東京ディズニーランド駐車場内にサービスパークが置かれるようなものだといえば、何となく雰囲気は伝わるだろうか。
数あるターマックイベントの中でも、カタルニア・ラリーはもっともハイスピードなことで知られている。道幅は広く、適度に緩やかな長いコーナーが続くのがこのラリーの特長。サーキットに近い雰囲気のコースと表現されることが多い。スピード域が高いためにマシンの走りは非常に迫力があり、観客にとっても非常に人気の高いラリーである。
過去のウイナーを見ると世界王者のセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が2005年から3年連続で優勝を果たしており、今回も優勝候補の筆頭。そんなローブに打ち勝つ可能性が高いのはローブのチームメイトで地元スペイン出身のダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)か、ヤリ-マーティ・ラトバラの代わりにフォードのセカンドとしてワークスノミネートを受けたフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC08)のふたりだ。いずれもターマックラリーを得意としており、とくにソルドは地元ということで気合いが入っている。他にもローブとドライバーズ選手権を争っているミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)や、デュバルにワークスのシートを譲りストバートからの出場となるラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC07)などが優勝を虎視眈々と狙っている。ただし、ターマックに関してはやはりシトロエン勢が1歩リードしているといえるだろう。
トピックとしては、スバルが3台目のインプレッサWRC2008を用意し、それをフランス人のブリス・ティラバッシに乗せることだ。ティラバッシはターマックラリーを得意とし、過去にはJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)でチャンピオンに輝いたこともある。しかしながら、スバルがあえてティラバッシにシートを提供した理由がよくわからない。それほどの力がある選手とは思えないからだ。恐らくティラバッシは、それ相応のお金を持ち込んだのだろう。つまりかつてスバルに在籍したチェビー・ポンスのような扱いで、カスタマー業務の一貫ということになるのだろう。
もうひとつ興味深いのは、スズキの体制変更だ。スズキはチーム代表のモンスター田嶋伸博が現場に来なくなって久しいが、今回のカタルニアよりテクニカルマネージャーの稲垣秋介がチーム監督に就任することが決まった。今後は稲垣を中心としたチームに生まれ変わる模様で、どのような方向に向かおうとしているのか非常に興味深い。かつてエンジニアとして三菱のWRC黄金期を支えた稲垣の采配に注目したい。
去年のカタルニアで優勝しスペイン3連覇を達成したローブは、今年も優勝候補の筆頭である
対ローブの秘密兵器としてフォードがラトバラの代わりにナンバー2に選んだデュバル。久々のワークス復帰だ
9月 29, 2008 ラリー・スペイン | Permalink | コメント (0) | トラックバック (0)





