<DAY3>WRC第14戦 ラリージャパン
●ラリージャパン、ヒルボネンが優勝もローブがタイトルを確定
WRC第14戦ラリージャパンの競技3日目、最終日となるデイ3が11月2日(日)に北海道の道央圏で行われた。優勝したのはデイ1からリードを保ち続けたミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)で、今季3勝目。2位はヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC08)、そして3位はセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)。ローブは今回3位に入ったことで最終戦を待たずして5年連続5度目となるWRCドライバーズタイトルを決めた。
背水の陣でのぞんだヒルボネンの望みはついに断たれた。仮に優勝してもローブが3位以内に入れば、シリーズ2位のヒルボネンがチャンピオンとなる可能性は消える。そしてローブは慎重すぎるほど慎重にデイ3のステージを走りきり3位でフィニッシュ。その瞬間、ローブは史上最強の男となった。トミ・マキネンが三菱時代に達成した4年連続タイトルの記録を破り、5年連続チャンピオンを獲得したのだ。その歴史的な瞬間を目撃した日本の観客は幸運といえるだろう。
優勝を飾ったヒルボネンだが、デイ3では午前中のセクションでチームメイトであるラトバラの激しいチャージを受けた。すでにローブの3位は確定的となり、ヒルボネンの逆転王座はほぼ不可能となったことで、これまでヒルボネンのヘルプ役を務めてきたラトバラは優勝に対する欲求を急激に高めたのだ。しかし、フォードとしては1位ヒルボネンと2位ラトバラがやり合って同士打ちとなることだけは避けたい。シトロエンにリードを許しているとはいえ、マニュファクチャラーズタイトル獲得の可能性も残っている。なんとか1-2フィニッシュでフルポイントを獲得したいと考えたフォード監督のマルコム・ウイルソンは、日中のサービスでラトバラにヒルボネンを追わないように指示。どうしても勝ちたいラトバラは涙を流しながらウイルソンに追撃許可を訴えたが、最終的にはチームオーダーを受け入れペースを落としたのだった。
総合4位はクリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)。アトキンソンはデイ2終了時点で3位ローブに大きな差をつけられていたため、デイ3では順位を守ることに集中。SS25 でベストタイムをマークしてスバルのファンを喜ばせた。スバルはデイ2でリタイアしたペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)もスーパーラリーで復活。SS21、SS28、そして最終のSS29でベストタイムをマークして速さを取り戻しつつあることをアピールした。
スズキはパー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)が2番手タイムを連発し、スズキにとってのベストリザルトとなる5位でフィニッシュ。チームメイトのトニ・ガルデマイスター(スズキSX4WRC)も6位に入るなど、日本で最高の結果を残すことに成功。スーパーSSのスタンド席やサービスパークにはイエローのウェアを着たスズキのファンの姿も多く、スズキがWRCでの地位を確立しつつあることを印象づけた。
なお、PWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)ではユッホ・ハンニネン(三菱ランサーエボリューション)が今季3勝目をマーク。選手権トップに躍り出た。日本勢では新井敏弘(スバル・インプレッサ)が3位、鎌田卓麻(スバル・インプレッサ)が5位、田口勝彦(三菱ランサーエボリューション)が7位、奴田原文雄(三菱ランサーエボリューション)が8位という結果になっている。
タイトルはローブに持っていかれたが、ヒルボネンは去年に続きラリージャパン優勝を果たした
堅実すぎるほど堅実な走りで、ローブは3位に入り5年連続王者に。まさに史上最強のドライバーだ
11月 2, 2008 ラリージャパン | Permalink | コメント (0) | トラックバック (0)











