<直前情報>WRC第11戦 ラリー・スペイン
今週開幕のWRC第11戦、スペインはタイトル争いの天王山
WRC(世界ラリー選手権)のシリーズ第11戦、カタルニア・ラリー/ラリー・スペインが今週10月1日(木)にスタートする。全12戦で行われる2009年WRCも、このスペインを含めて残すところあと2戦。ドライバーズタイトル争い、マニュファクチャラーズタイトル争いともに例年以上に緊張した戦いが続いている今シーズン、今回のスペインはまさに天王山といえる重要な1戦になる。
今シーズンのWRCにおいて純粋なターマック(舗装路)ラリーは、開幕戦のアイルランドとスペインのみ。第3戦キプロスは初日がターマックで、2日目以降はグラベル(未舗装路)というミックスサーフェスラリーだった。ターマックラリーではここしばらくセバスチャン・ローブとシトロエンが無敵を誇っており、とくにスペインでは過去4年間ローブ&シトロエンが優勝をおさめている。さらに、総合2位もシトロエン勢が占めており、地元出身のダニエル・ソルドが前回まで3年連続で2位を獲得。ゆえに、今年もまたシトロエン勢が優勝候補の筆頭と考えられる。
ドライバーズタイトルで2位ローブに5点差を築いているシリーズリーダー、ミッコ・ヒルボネン(フォード)としては、優勝は難しくとも何とか2位か3位には入っておきたいところだ。もしもスペインで4位となりローブが優勝したとすると、ポイントは同点となってしまう。その場合タイトル争いは振り出しに戻り、最終戦グレートブリテンではライバルよりも上の順位でフィニッシュしたほうがチャンピオンとなる。ヒルボネンとしては何としてでもスペインでポディウムに上がり、リードを保った状態で最終戦にのぞみたいところだ。ただし、ヒルボネンはもともとグラベルラリーを得意とする選手で、ターマックでのスピードはセカンドクラス。それはヒルボネンも十分に認識しているようで、ラリーを前にF1ドライバーに弟子入りしてターマック・ドライビングに磨きをかけているという。その努力がどこまで報われるか、スペインでのヒルボネンの走りに注目したい。
前戦オーストラリアを資金的な問題で欠場したペター・ソルベルグもスペインには出場する。しかもマシンはローブらと同じC4WRC。規則の関係で1年古い2008年モデルとなるが、今まで使ってきた古いシトロエン・クサラWRCよりははるかにパフォーマンスが高いとソルベルグは言う。ソルベルグ自身は過去スバル時代にツール・ド・コルス(フランス)で優勝を飾ったこともあり、ターマックラリーは本来それほど苦手とはしていない。ターマック最速のマシンC4WRCを手にしたソルベルグがどこまでやるか、非常に楽しみだ。また。シトロエン・ジュニアチームから出場のセバスチャン・オジエ(シトロエンC4WRC)もフランス出身でターマックラリーを得意としている。シトロエンに関してはローブ、ソルド、ソルベルグ、オジエの4人がポディウムに乗る実力を備えている。そう考えればヒルボネンのポディウムフィニッシュがそれほど簡単なことではないことが理解できるだろう。
今回のラリー・スペインは、例年と同様地中海に面するシーサイドタウンであるサロウを基点とする。バルセロナの南西約80kmに位置するサロウには南欧を代表する大規模なテーマパーク「ポート・アベンチュラ」があり、その広大な駐車場がサービスパークに変身する。使用するコースに関しては去年と変わらず、道幅が広くハイスピードなコーナーが続くのが特長。WRCの中ではもっともサーキットに近いロードコンディションで戦われる1戦である。ラリーは10月1日(木)の夜にサロウでセレモニアルスタートが行われ、翌日2日(金)から4日(土)の3日間にかけて戦いが繰り広げられる。
スペイン4連勝中のローブ。逆転王者となるためには5連勝することが求められる
ヒルボネンは、フィンランド出身の選手の中ではターマックでも比較的速いほうだ
ソルベルグはスペイン、そして最終戦イギリスの2戦でC4WRCを駆ることになった
9月 27, 2009 ラリー・スペイン | Permalink | コメント (0) | トラックバック (0)



















