●全体を見渡せるスーパーSS・・・広さが裏目に出て迫力不足に。
アクロポリスラリーの第2レグ、というよりこのラリー自体の最大の勝負所は、この第2レグの最初にあるアギ・テオドリと呼ばれる48.88kmのロングSSである。
その勝負所で、ラリーリーダーであるフォードのマルカス・グロンホルムは2位タイムをマークするシトロエンのセバスチャン・ローブより10.7秒も速く走った。
さらに午後の2回目では、2位タイムのスバル、ペター・ソルベルグよりも19.1秒速かった。これによって、大差で1位をキープしたのがフォードのマルカス・グロンホルムだ。
一方、2位争いはシトロエンのセバスチャン・ローブと、スバルのペター・ソルベルグ、ということになる。この2人のシーソーゲームとなったが、ペター・ソルベルグはSS16で左フロントのダンパーにトラブルが発生。これでセバスチャン・ローブが2位に上がってきた。
スーパーSSがWRCの世界に登場したのは、確か91年のポルトガル。ローサダというダートラ場のようなところで2台同時スタートの特別イベントを見せられた時、分かりにくいと言われるラリーが、スーパーSSなら分かりやすくて面白く、これぞラリーの魅力と思った。
それ以来、スーパーSSはいろいろなWRCで行われてきた。アクロポリスでは2005年にオリンピックスタジアムの中にターマックのコースを作り、観客約7万人がWRCを楽しんだ。これが史上最大の1SSでの見物人数だ。
そして今年のアクロポリスラリー・・・広い競馬場のインフィールドに作ったスーパーSS。第1レグも最後はこのスーパーSSだったが、見物席から遠すぎて、広すぎて、完全にいまひとつといった迫力不足の状況。何でも広くて大きければよいというのではない、ということだ。適当なサイズ、というのがあるということだ。
最近のスーパーSSではオリンピックスタジアムも面白かったが、モナコのGPコースをグラベルタイヤで走るのも“ドリドリ”で面白かった。
そういえば、ローサダは半分がダート、半分がターマック。どちらもドリフトで面白かった。まあ、でも、観客席から今回のスーパーSSを見たら、全部見えて「OK」とも言えたのは事実だ。
スーパーSSは観客席から見るとこんな感じ。もう少し近いと迫力が出るのだが・・・
2度目のアギ・テオドリを行く1位のフォード、マルカス・グロンホルム。